前回、スペインのコーナーキックをクリアしようとした次藤。
ボールに回転がかかっていたため、軌道がそれて危うくオウンゴールでしたが、若島津のファインセーブで命拾い。
「オウンゴールは石崎の専売特許。ワシがそれをやらかすわけにはいかんタイ」と次藤はおどけます。
彼もワールドユース編ではやからしているわけですが……
若島津はすばやくロングフィード。
実は、昨夜、井出保から「スペインはコーナーキックの際、高い確率で長身のブルーノとパジョルが前線に上がってくる。そこを防いだときはカウンターのチャンスになる」とレクチャーを受けていたとのことです。
データマン、井出保……存在を忘れていました(笑)
若島津からのボールは前線を走る葵と新田の元へ向かいますが、なんとふたりとも転倒。
ここまで、スペインに圧をかけるために走り続けてきたふたり、どうやら限界が来た模様です。
しかし、サイドラインをわろうとしたボールを日向がスライディングで防ぎ、カウンター継続です。
日向に向かうは巨漢ながら俊足のパジョル。
流れを消したいパジョルは反則覚悟のスライディング。
それを察した日向はジャンプしてかわし、空中でパス。
日向にしては珍しい華麗なテクニックです。
パスを受けたのは翼。
すかさずミカエルがマークに行きますが……
ここを勝負所と見て、動いたのがグランディオスとブルーノ。
ミカエルに対して「ここは戻らなくていい!」と指示。
要するに、葵と新田が動けない現在、翼からボールを奪えれば、数的優位で逆にカウンターが狙えると。
そのため、ふたりがかりでボールを奪うから、ミカエルは前線に残ってカウンターに備えろということです。
ミカエルが追って来ないのを見て、一瞬迷う翼。
このまま速攻で行くか、味方の上がりを待つか、それとも新田と葵を交代させるべく、ボールをサイドに出すか……
岬が上がってくるのに気づいた翼の選択はもちろん勝負。
「翼が勝負に出た! でも相手はふたり!」と驚くディアスとパスカル。
これまで何人もの選手をドリブルで抜いてきた選手とは思えぬセリフです。
相手が世界最高レベルの選手ふたりだからということでしょうか。
ここでグランディオスとブルーノを「スペインの誇る2大レジェンドプレイヤー」と褒めちぎる回想をする翼。
特にグランディオスにはバルサでいろいろ教わったと褒めます。
しかしながら、幼い頃ロベルトに「俺は世界一のサッカー選手になって、日本をワールドカップで優勝させるんだ」と誓ったことを思い出し、ドリブルでふたりに向かいます。
要するに「誰であれ負けない」と。
見守るロベルトは「同じリーガにいるこのふたりはおまえのプレイを熟知しているぞ」と厳しい目。
その割にすでに日本は3点奪っているわけですが、そこには触れないでおきましょう。
ひとりずつ抜きにいくと、ひとりをかわした時点でもうひとりにやられる可能性が高いと判断した翼。
そのため、ふたり同時に抜く戦法を考えます。
で、何をしたのかというと、なんと「フィールドゴマ」(笑)
「本当に翼は相手の持つ技をすべて自分のものにしてしまう!」と見守るトッププレイヤーたちが驚きますが、なにをいまさら……
とはいえ、フィールドゴマは一回転で終了、フェイクでした。
ブルーノとグランディオスの距離を近づけるための作戦だった模様です。
続けざま、今度はドリブルスピードを上げ、グランディオスに一直線。
日向得意の直線的ドリブルの体勢です。
「なめるな翼、おまえにパワーで負けるほど俺は甘くないぞ!」と吠えるグランディオス。
吹き飛ばされないように腰を落として低い姿勢になりますが、それが翼の狙い。
グランディオスにぶつかる直前、葵得意の直角フェイントから直角ドリブル。
しかし、その動きも読んでいたと自称するグランディオス。
脚を大きく伸ばし阻止する体勢に。
賢明な読者の皆さんならおわかりかと思いますが、これも翼の作戦。
さらに切り替えした翼は、グランディオスを半ばかわした状態で今度はセグウェイドリブル……
さて、このあとどうなるのでしょう?
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