あらすじ
舞台は埼玉県明和市、浦和がモデルなんでしょうか?
日向小次郎が小学5年、沢田タケシが3年のときの話です。
吉良監督が指導する明和FC。
まずは、「残念でしたねえ〜」というセリフから始まります。
何が残念だったのかと言うと、全国大会まであと1勝という地区予選決勝の舞台で、明和FCは5対6で敗れていたのでした。
ちなみに日向はこの試合で5点を取っていたそうです。
残念と言っていたのは、後に明和FCを吉良監督から引き継ぐスタッフたちでした。
しかし、吉良監督はというと、大吟醸と書かれた一升瓶片手にのんきな様子。
「ここ埼玉も静岡と一緒でサッカーどころ。なかなか勝ち進むのは難しいのう」とのことです。
スタッフたちはもう少し守備にも力を入れましょうと提案しますが、吉良監督は「攻撃的なのが好きなんだ」とはぐらかします。
脱力するスタッフたち。
吉良監督は5点取った日向に対し、「おまえが6点目を取らないから負けたんだ」ということまで言っていたようです。
さすがのスパルタぶりですが、これは吉良監督の愛情の裏返しで、日向にはもっと大きな存在……世界一のストライカーになってほしいという願いがあってのことでした。
一方、その世界一のストライカー候補である日向は、なにやら不機嫌な様子でタケシを引き連れ、登校していました。
両肩で背負ってはいないものの、ランドセルを持つ日向の姿は何やら新鮮です。
ちなみにふたりの足下にはボールが。
南葛のロベルトと同じく、ボールはトモダチという指導法を明和FCでもしていたのでしょうか?
日向が不機嫌なのを吉良監督の言葉が原因と思ったタケシは、「あの言い方はないですよね」となだめようとします。
しかし、日向が不機嫌だったのは、吉良監督に対してではなく、7点取れば勝てていたのに、5点しか取れなかった自分にイライラしていたのでした。
イライラの収まらない日向は、校庭にあるゴールに目掛けてロングシュートを放ちます。
「わっ、日向さんのハラいせまじりのロングシュート」と、横でタケシが命知らずの解説をします。
すると、ゴール前に帽子をかぶり、肩に道着を背負った人影が。
「あ、あぶねぇ!」と叫ぶ、日向とタケシ。
すると、その男は道着を盾にし、日向のボールを上空にそらし、「若堂流真空竜巻蹴り」なる、まるで格闘ゲームに出てくるような技の名前を叫びながら、オーバーヘッドキックで日向の足下にボールを蹴り返したのでした。
キック力に驚く、日向とタケシ。
男の名前は言うまでもなく、若島津健。
これが、ふたりと若島津との初対面ということでした。
私的感想と疑問など
今週はいつもよりページ数が少なかったです。
本編がいつもより長めだったので、自然とそういう配分になったのでしょうか。
日向ほどのストライカーが、なぜ南葛に殴り込みをかけたとき、若林を始めとする南葛イレブンに知られていなかったのか疑問でしたが、5年時にはやはり全国大会に出場できていなかったのですね。
それでも、予選で大量に点を取っていたでしょうから、注目の選手として、雑誌などで紹介されていても良さそうなものですが……
まあ、当時はまだネットもなかった時代ですからね。
ところで、3年のタケシは予選の試合に出場していたのでしょうか?
確か規則で4年からしか駄目とテストを受けることさえ、一度は断られていたはずですが。
それを「受けさせてやれ」と言ったのが日向ですから、今回の話はそのときより、後の話ということになりますね。
さて、次回は若島津の少年時代が明らかになると、予告されていました。
今回のシーンが若島津と日向との初対面ということですが、同じ小学校に通う5年生同士、まったく存在を知らないものなのでしょうか?
生徒数の多いマンモス校なのかもしれませんが、サッカー部で大暴れしている男と、空手の達人……お互い有名人のような感じですけどね。
もしかして、若島津は転校生なのでしょうか?
転校生といえば、岬はまだ明和FCに現れていません。
岬が明和に現れるのは、5年時の全国大会予選終了後から6年時の全国予選前までの間ということになるのですかね?
6年時の全国大会途中で若島津が現れた際、岬は若島津について何も触れていませんでした。
一緒にプレイしていたなら「あのGKはすごいよ」と南葛イレブンに伝えていても良さそうなものですが……
しかも、若島津は元々FWの選手だったという過去もあるわけで、時間軸が怪しいような……
なんだか、後付け設定が多くてわかりにくくなって来ました。
まあ、この漫画に対して、細かい検証をするのは野暮なのかもしれません(笑)
次回を楽しみに待ちましょう。
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