キャプテン翼ライジングサン 対ドイツ戦についていろいろ

キャプテン翼ライジングサン
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2年近く続いた対ドイツ戦。
作品内で延長を含み120分の激闘でしたが、様々な出来事がありました。
各選手への考察なども含めて、いろいろと突っ込んでみます。

ファイヤーショットのバリエーションについて

ドイツのストライカー、カール=ハインツ=シュナイダーの必殺技、ファイヤーショット。
なぜか未だにネオファイヤーショットは登場しませんが、この試合でいろいろなバージョンが登場しました。
まとめると次のとおりです。
・正調ファイヤーショット(普通のファイヤーと同じ?)
・レフトフットファイヤー(ノンファイヤーとは威力が違う?)
・コンパクトファイヤー(ブラジル戦でのコンパクトコントロールファイヤーと同じ?)
・ランニングファイヤー
・長距離弾道ファイヤーショット(森崎に弾かれます)
・パワフルファイヤーショット
・ぶっこ抜きパワーファイヤー(最強?)
・オーバーヘッドファイヤー
・反動蹴速迅…ファイヤー(名称に迷いがありました)

威力の違いはわかりませんが、ぶっこ抜き>パワフル>正調という感じでしょうか?
反動蹴速迅…ファイヤーについては、合体技なのでなんとも言えません。
なお、センターサークル上から放たれた長距離弾道は森崎にさえ弾かれたので最弱かと思われます。

双方の負傷者

ケガ人続出の試合でした。
元からケガをしていた選手もいますが、まとめると以下のとおりです。

ドイツ側

・ミューラー
ブラジル戦で左手を負傷。
日本戦では強烈なシュートを受け続けているうちに左腕全体が動かなくなりました。
・カルツ
同じくブラジル戦でアバラを負傷していましたが、この試合で翼と岬の必殺シュートを身体で受け、おそらくアバラは骨折。
さらに脇腹から血を流したので、開放骨折の可能性も。
試合、最終盤で退場しました。

日本側

・若林
シュナイダーとクロスプレーになった際、強烈なシュートに背中を削られ出血多量。
反対の脚が頭にも当たり気絶。
即座に病院送りとなりました。
・三杉
シュナイダーの強烈なシュートを左胸で受け、一瞬、心停止。
幽体離脱も体験しますが、なんとか蘇生。
心臓病再発?
・曽我
シュナイダーの強引なボールキープを受けた際、脚を負傷。
退場しました。
今大会の出場はもうないことでしょう。
・井川
日本あわや敗戦かという場面で、いわゆるスカイラブハリケーンの発射台となり翼を飛ばします。
この際、脚が悲鳴を上げ、退場します。
・若島津
カウンターから得点チャンスという場面で後ろからタイガーボランのタックルを受け、負傷。
全力疾走ができず交代。
なお、キーパーならできる程度の負傷であるとのこと。
・森崎
若林のあとを受け、キーパーとして出場しますが、シュナイダーの強烈なシュートを肩口に浴び、脱臼。
それでも最後までゴールを守りました。

ケガ人は日本のほうが多いですが、勝ったのは日本です。
次のスペイン戦、若林と森崎は出場不可能だと思うので、キーパーは若島津になるでしょうか。
曽我も完全に駄目ですが、井川は途中出場ならあるかもしれません。
問題は三杉ですね。
心臓の件で普通なら大事を取るところですが……
ジュニアユースのアルゼンチン戦みたいに、途中出場で活躍してくれるとうれしいのですが。

各選手の評価(あくまで個人の感想です)

主なドイツ選手

・シュナイダー(評価横ばい)
日本から4点奪っていますが、すべて森崎からで、若林から点を奪えなかったのは微妙かと。
ジュニアユース時代は、若林を散々慌てさせましたが、それほどのシーンがありませんでした。
各種ファイヤーショットやドリブル、パスワーク、コンビプレイなど多彩な攻めを見せたのは間違いないですが。
・カルツ(評価大幅アップ)
アバラを負傷していたにも関わらず、攻守に大活躍。
翼からボールを奪うシーンまでありました。
途中、シェスターに代わり、ゲームメイクをするなど活躍。
陰のキャプテンとさえ言われました。
・マーガス(評価大幅アップ)
これまでシュナイダーのおまけ扱いだった選手ですが、ほとんどが高さを活かしたものとはいえ、攻守に大活躍。
欧州ナンバーワンの高さを誇る選手扱いまで昇格しました。
さすがに点は取れませんでしたが……
・シェスター(評価横ばい)
ゲームメイクを担当し、再三チャンスは作るものの、得点には絡めませんでした。
ミドルシュートも見せましたが、若林には通用しませんでした。
コーナーキックから直接狙ったシュートも森崎にさえ弾かれました。
天才と呼ばれるシーンもありましたが、途中、カルツにゲームメイクを譲るなど、少し足りませんでしたね。
・シュバイルタイガーボラン(評価大幅アップ)
カルツと並ぶほど攻守に活躍しました。
守備では再三シュートブロック、攻めでは雷獣シュートさえ見せました。
平地では虎、空中では怪鳥と呼ばれ、日向とも互角に戦いました。
・ミューラー(評価若干ダウン)
最後は左腕全体が動かなくなりながらも健闘しましたが、やはり7失点は厳しいところ。
見せ場はいろいろとあったのですが……
翼と岬の必殺シュートに反応さえできないというのも残念でした。

主な日本選手

・翼(評価横ばい)
ハットトリックを達成しているので、大活躍したのは間違いないですが、必殺シュートが出るまではあまり目立ちませんでした。
負傷中のカルツにかわされたり、ボールを奪われるシーンもありました。
パワーではシュナイダーにかないませんでした。
・岬(評価横ばい)
攻守に活躍はしたものの、あまり個人技が目立つシーンがありませんでした。
完全に翼とセット扱いになっている感じでした。
・三杉(評価アップ)
幽体離脱はともかく、攻守に渡り活躍。
ゲームメイクも担当し、点を取りにも行きました。
シュナイダーとのオーバーヘッド合戦は互角でした。
華麗なテクニックを見せるシーンも。
・若林(評価若干アップ)
途中退場しましたが、シュナイダー相手に点を取らせませんでした。
それどころか、上から目線で挑発するシーンも。
最後まで出場していれば、ドイツを完封していたかもしれませんね。
・松山(評価横ばい)
フルパワーイーグルショットなど見せ場はありましたが、守備ではシュナイダーに翻弄されました。
得意のキープ力を見せるシーンもありませんでした。
・日向(評価若干アップ)
2点を取りましたが、1点はPKでしたし、もう1点はミューラーが負傷していなければという得点でした。
ただ、守備での見せ場もありました。
・若島津(評価横ばい)
日向とのコンビプレイは何度もチャンスを作りましたが、自身は得点できず、負傷退場。
評価が難しいところです。
・新田(評価大幅アップ)
途中出場ながら、ミューラーから2点を取りました。
2点ともミューラーの負傷とは直接関係なく、俊足を活かしてのもの。
これまでは相手キーパーの引き立て役でしたが、この試合で成長しました。
・石崎(評価若干アップ)
ゲーテから日本の弱点とまで言われ、ピンチを招きますが、ヒールリフトを完璧とまで言えなくても使えました。
日本の1点目は石崎のアシストでもありましたし、翼が最後に放ったシュートは石崎がヒントを与えたものでもあります。
ベンチで新田に控えの心構えを教えたり、最終局面で平常心でいることの重要性を語るなど、精神的支柱な役割も果たしました。
・森崎(評価大幅アップ)
若林に代わり途中出場。
最終的には4失点をしていますが、出場直後はともかく、延長に入ってからは、シュナイダーのシュートを弾くなど成長。
ゲーテのシュートに至っては楽々セーブ。
精神的にも成長したようで、最後はシュナイダーに対して、「来るなら来い」と言えるほどになっていました。
もはや、かつて日向のシュートに怯えた森崎ではありませんでした。
ただ、せっかく成長したのに、肩を脱臼したため、今後の出場はなさそうです。
・次藤(評価アップ)
コンディション不良とかで、延長戦からの途中出場となりましたが、シュナイダーのシュートを二度ブロック。
高さを活かした守備も見せました。
・葵(評価ダウン)
豊富な運動量でマーガスを慌てさすシーンもありましたが、シュナイダー相手にはかないませんでした。
持ち味をあまり活かすシーンがなかったような……
・早田(評価アップ)
途中から俊足という設定が付き、攻守に活躍しました。
カウンターから攻撃の起点となるシーンも。
ミューラー相手にコーナーキックから点を取ろうとするなど、自信を付けたようにも見えました。

最終まとめ

対ドイツ戦は、ジュニアユース時代の対決に比べると落ちますが、ここ数年では一番面白い試合だったと思います。
日本が勝つとわかっていても、どういうふうに点を取るかなど、こちらの読みがほとんど外れるほどで、驚かせてくれました。
若林とミューラーの先発で7-5というスコア自体は、さすがにどうかと思いましたが……
それでも、一時の無駄な大ゴマ連発時代に比べれば、格段に面白くなりました。
やはり、キャプテン翼マガジンという独自の雑誌を出し、じっくりと描ける環境ができたからではないかと思います。
週刊連載では毎回、人気投票を気にして、見せ場を作る必要などありましたしね……
高橋先生いわく、「ドイツ選手に思い入れがわいてきて、試合が長くなってしまった」とのこと。
「この先、どうしようかと思うくらい力を入れた」という主旨の発言もされていました。
このあとのスペイン戦が心配されるところですが、そこは天才である高橋陽一先生を信頼するしかないですね。
2月発売のキャプテン翼マガジンを楽しみに待ちたいと思います。

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