第2話「ミカエルの反撃」あらすじ
前回、翼と激突し、脚がしびれたミカエル。
翼より一足先にボールをキープし、動く方の左脚を使ってボールの上に乗り回転。
ペナルティエリアのやや手前でフィールドゴマの体勢に入っています。
日本は井沢、佐野、石崎、松山が「なにィ!」と驚いていますが、何に驚いているのでしょう?
一度見た技ですから、技自体に驚いているわけではなく、この流れでこの技を使ったことに驚いたと解釈します。
翼はといえば、少し離れた場所で、脚がしびれて尻もちをついている状態です。
ミカエルは左脚を軸にしながら、時折痺れた右脚を地面に当てて、回転数を上げています。
この奇妙な行動の意味に真っ先に気づいたのは日向でした。
かつて、ジュニアユース時代、翼と激突したシュナイダーが脚の痺れを取るために自らの脚を噛んだのを思い出したのでした。
つまり、ミカエルは右脚に刺激を与えることで痺れを無くそうとしていると。
サッカーに関しては天才的な頭脳を誇る翼もそのことに気づきました。
まだ右脚が痺れる翼ですが、ケンケン跳びの要領で左脚だけを使い、ミカエルに近づいていきます。
ミカエルの一番近くにいるのが翼ということですが、この間に他のプレイヤーたちが向かおうとしないのが不思議です。
ミカエルは必ずゴールを奪うと心の中で宣言。
悪魔に魂を売り渡しても奪うとのこと。
一旦ボールから降りたミカエル。
通常なら相手の胸にでも回転したボールをぶつけるタイムボムを放つところですが、今回は回転したまま右足首を持ち、サンターナ得意のアローシュートの体勢に。
回転しているので、いわゆるトルネードアローのような形となります。
ひとりでフルメタルファントムを使われるような形になり、驚いているサンターナとナトゥレーザがなんだか間抜けです。
しかも、ボールそのものにも回転がかかっているので、レヴィンシュートを進化したような技だとさえ言われています。
ミカエル曰く、「すべてを破壊する無慈悲なる悪魔の炎の回転地獄……シュート型タイムボム」とのことです。
試合会場にレヴィンがいないのが残念です。
ミカエルがシュートに入ったところで、痺れが消えつつあった翼は全身を投げ出してシュートブロックに。
しかし、シュートは翼の身体の横をすり抜けるカーブがかかったシュートでした。
かなり横向きに放たれたため、ゴールマウスから外れそうに見えましたが、この漫画でそのようなことが起こるわけありません。
ボールは鋭く曲がり、日本ゴールの左上角に向かいます。
「ま、まずい」
「若島津、頼む」
などと、次藤や早田や石崎が叫んでいますが、彼らはシュートブロックに行けなかったのでしょうか?
若島津は反応しており、比較的冷静でした。
早田のカミソリシュート以上に曲がり、しかも、回転がかかっているので、キャッチに行けば弾かれてしまいます。
両拳を固めてのパンチング体勢に。
しかし、このシュートは物理法則を無視したようなもうひとつの動きを見せます。
若島津の動きを読んでいたかのように降下。
フライングドライブシュートのような回転が加えられていたのでした。
サンターナとナトゥレーザが自分の技フィールドゴマプラス3つのシュートをプラスさせたスゴ技と叫んでいます。
ミカエル曰く「シュート型のタイムボム、名付けてトルネードファイヤーサタン」とのこと。
一旦、バウンドしたボールは勢いを止めることなくゴールネットへ。
ミカエルのスーパーゴールが決まり、これで4-3とスペインが1点差に迫ります。
後半21分のことでした。
ここで疑問が……サンターナたちのいう3つのシュートってどれのことなんでしょう?
トルネードシュートは確実として、アローシュート、レヴィンシュート、フライングドライブシュートが加わるなら4つになってしまいます。
フルメタルファントムも名前が挙がっていました。
トルネードとアローはセットでしょうか?
それともそのふたつをフルメタルファントムとして、レヴィンとフライングを足して3つということですかね。
スペインイレブン、盲目のサウール、スタジアムの観客らが1点差に迫ったことで大歓喜。
一方で翼はというと、ミカエルが痺れたままでもプレイを続けたことに対し、痺れが引くのを待った自分は甘かったと反省。
この先はもう甘えは見せないぞ!と意気込みます。
ここで場面転換。
場所はセビージャ中央病院。
ミカエルの得点シーンを見て喜ぶ医師と、冷静なミカエルの叔母らしきセリーナという女性。
医師の胸ポケットの携帯が鳴り、出るとバルセロナスポーツのガンビーノさんが病院を明日訪れるとのこと。
「それなら明日までに死ぬわけにはいけないねえ」とセリーナ。
ミカエルの生い立ち関係に進展がありそうです。
舞台は再び試合会場へ。
誰かわからないふたりが、ミカエルがシュートを放った場所が焦げ臭いことに気づきます。
回転で芝が焦げて、わずかに煙が上がっているのでした。
「そう、だからこそのトルネード“ファイヤー“サタン」とのこと。
かつてシュナイダーのファイヤーショットが燃えていることに驚いたものですが、同じようなシュートであるようです。
「その黒く立ち昇った狼煙こそが地獄のショーの開幕の合図だ」
「メキシコ戦のようにボクはこの先、日本を完膚なきまでまでに地獄の底に突き落とす。悪魔の炎で君たちの身も心もすべて焼き尽くす!」
と、悪魔モードに入ったミカエルが心に誓って今回はおしまいでした。
第2話の個人的感想
連載再開、ネームとは言えうれしいばかりです。
この流れからミカエルが点を取るのは既定路線ですし、合体技による必殺シュートもジャンプ系の漫画らしくてよろしかったのではないですかね。
個人的には必殺シュートで若島津が一歩も動けずとか、キーパーごと吹っ飛ばすというのが一番嫌だったので、この形なら若島津のプライドも守れたかなと思います。
3失点目ではありますが……
普通にフライングドライブシュートを撃った方が早かったんじゃないかというツッコミはしないでおきましよう。
いよいよ、本格的に悪魔モードに入ったミカエル。
フィールドゴマあたりはあまり好きではありませんが、どんなプレイを見せてくれるか楽しみです。
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