第3話「激闘は終盤戦へ…!!」あらすじ
「せっかくのリードが1点差に……」とぼやく、石崎と佐野。
「ここまで鋭い回転力とは読めなかった」と悔やむ若島津。
「無理に攻めずに後ろでつないでおくべきだったか」とは、早田と井沢か松山(判別不可能)。
それに対し、今の失点はミカエルのマークにつききれなかった俺のせいだと断言する翼。
翼がチームメイト全員に話すこのシーンが見開き扉絵になっているのですが、皆すごい等身となっています。
「そんなことはないよ。必死で片脚でシュートを止めに行った。あんな鋭い回転じゃなければブロックできたはずだ」とフォローする石崎。
しかし、翼はそのシュートも含めてミカエルの方が上だったと納得しません。
とはいえ「今後もう甘さは見せない、必ずミカエルを止めて見せる」とも宣言します。
翼は3点差を狙って攻めに出たプレイも間違いではなかったと分析。
吉良監督のサッカー哲学は攻めのサッカーだと。
日向、石崎、岬、松山らも納得します。
「このあとも攻め続けるぞ」と気合いを入れます。
ベンチの吉良監督はワシの指示などなくてもみんなしっかりしている、見守っているだけでいいと勝手な解釈。
そこに声をかけたのは三杉。
「試合はこの先大詰めを迎えます。ウォーミングアップに入っていいですか?」とのこと。
「この試合、ここまで監督の側にいましたが、アドバイスできるようなことはなにひとつありませんでした」と一見馬鹿にしているかのようにも見える謙遜した発言。
「そんなことはない。居てくれるだけで心強かった」とまるで男女の仲のような会話ですが、三杉は吉良監督に対し、「もっと自信を持ってください」と続けます。
「監督はヘボなんかじゃない。ここまで導いた吉良監督は間違いなく名監督です」
「吉良監督の提唱する攻撃サッカーを貫いて悔いのない指揮をしてください。ボクがアドバイスできるのはこれくらいです」
と語り、ニコリと笑う三杉。
なんだか三杉が気立てのいい女性のように見えました(笑)
「ヘボ」という言葉を三杉が使ったのには驚きましたが。
納得した吉良監督。
悔いのないよう指揮すると意気込みます。
一方で三杉を温存したかったという本音も。
三杉自身はこの試合自分の出番はやってくると予言めいたことを考えてアップに入ります。
こういう予言はこの漫画では当たるものなので、ジュニアユース時代のアルゼンチン戦みたいに三杉の見せ場があるかもしれません。
スタジアムはスペインサポーターによる「エスパーニャ」の大合唱。
チケットの取れなかった人々もスタジアム周辺に集まりつつあるとかで、試合後に暴動でも起こらないか心配です。
日本ボールで試合再開。
スペインがプレスをかけて来ますが、日本は冷静なパス回しで対応。
選手名が書かれていないので、誰がパスを回しているかはわかりません。
ボールは翼へ。
素早くミカエルが向かって来ます。
一対一をしかける翼。
翼が選んだ技はリバウールターンでした。
相手に背中を向けてからのフェイント技で、相手の横をすり抜けていく技なのですが、ミカエルはそれに対抗、翼を抜かせません。
これにより、暗にリバウール<ミカエルという構図が作られたかのように見えたのですが、気のせいでしょうか?
ミカエルに動きが読まれているのか、ミカエルが咄嗟に反応しているのか……とは翼の分析。
いずれにせよ、「翼がミカエルに勝てば試合に勝てる」と吉良監督から言われていることもあって、翼は対決にこだわります。
このとき、ついにミカエルの脚が伸び、翼の保持するボールを蹴飛ばすことに成功。
しかし、ミカエルの勝利かと思われたところに現れ、弾かれたボールをキープしたのは岬。
ミカエルから「岬くん、またしても君は邪魔を……」とまで言われます。
悪魔モードミカエルの次なる標的は岬かもしれません。
岬はすばやく左サイドにパス。
そこにはかつて早田が走って来ています。
最近、このパターンが多いですね。
早田の動きはかつての滝を思わせます。
翼は「俺にはフォローしてくれる人がいるんだ」と再認識。
ボールを受け取った早田はドリブルで駆け上がります。
それを見た各国のスタープレイヤーたち、ディアス、パスカル、エスパダス、ピエール、クライフォートらが、日本はあくまで攻めにこだわるのかと、こちらも再認識します。
早田に向かうはパジョル。
しかし、このとき佐野が並走していました。
鮮やかなワンツーでパジョルを抜き去ります。
佐野、久々の出番です。
まさか最後の見せ場になるなんてことはないと思いたいです。
パジョルの次はイエニスタ。
クロスは上げさせない!とスライディングを仕掛けますが、早田は素早い切り返しでこれをかわし、反対側の脚で得意のカミソリクロス。
「俺のカミソリは二枚刃だ!」とのこと。
カミソリクロスはスペインゴール側に向かう軌道となりますが、そこに現れたのが猛虎日向小次郎。
打点の高いタイガーヘッド。
しかし、スペイン代表キャプテン、世界最高峰DFブルーノがこれを阻止。
ブルーノも久々の見せ場です。
ボールはこぼれダマになりますが、そこに飛び込んで来たのは、なんと反町!
俺だってFWだ!と反町はジャンピングボレー。
しかし、ディフェンシブFW反町、久々のシュートシーンでしたが、このシュートはスペイン代表守護神カリューシャスがガッチリとキャッチ。
さすが20年にひとりと言われた逸材です。
というか、カリューシャスも久々の見せ場のような……
これを見るかぎり、かつての新田がしていた役割をこれからは反町が担うのですかね。
第3話はここまででした。
第3話の個人的感想
まずはページ数か多めなのがありがたいですね。
30ページ近くあります。
ネームは登場人物の表情まではわかりにくいですが、躍動感などはそのままに見えます。
通常のネームよりは描き込んでいるということでしょうか。
今回、佐野や反町に見せ場があったのは良かったです。
まさかシュートシーンまで見られるとは。
ミカエルの変態技ばかり見すぎて食傷気味だったので、脇役キャラの活躍はうれしいかぎりです。
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