今月のキャプテン翼 2/4 若き皇帝、裸でダンス。そして若林は……

キャプテン翼ライジングサン
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今月も発売日から1日遅れで届いたキャプテン翼マガジン。
まずはライジングサンの続きから紹介させていただきます。
なお、ネタバレありですので、ご注意ください。

第118話 マドリッドへ!!

激戦を終えた日本代表チームは決戦の地マドリッドへやってきました。
用意された宿泊施設は、マドリッド郊外にある豪華リゾート施設でした。
サッカー場だけでなく、テニスコートやゴルフ場、プール、トレーニングジムなど完備です。
片桐コンツェルンの御曹司でもある片桐さんの手配であるようです。
メンバーたちは、勝っても負けてもあと2戦、この恵まれた環境で試合に挑めることを感謝しています。
なお、ブラジル対アルゼンチン戦は6-3でブラジルの勝ち。
ディアスがハットトリックを決めるものの、サンターナとナトゥレーザがそれぞれハットトリックで倍返し。
しかも、6点すべてにリバウールが絡んでいるという伝聞で片付けられていました。
予想通り試合のシーンは描かれませんでした。
それにしても、日本を苦しめたアルゼンチンOA枠のディフェンス陣が6点も取られるのはなんだかバランスが悪いような。
日本戦では活躍したGKガルトーニさんもかませ犬になってしまいましたか。
それでも、評価が急落一途のサリナスよりはマシかもしれませんが……
準決勝はブラジル対フランス、そして日本対スペインとなりました。
フランスチームのプレイ描写はあるでしょうか?
なお、吉良監督は選手たちに自由時間を与えました。

一方、同じスペインのラ・コルーニャでは、カルツが穴に落ちる悪夢を見ていました。
オリンピック決勝の舞台に立ったのに、穴に落ちるという夢です。
目を覚ますと隣のベッドには若林がいました。
相部屋となっていたようです。
ここで、試合終了直後に場面が転換します。
負けて、息も絶え絶えに呆然としているドイツチーム。
「本当に俺たちは負けてしまったのか」と天を仰ぐタイガーボラン。
「ああ、悔しいがな」と冷静ながらも涙目のシェスター。
ミューラーは後ろ姿で「……」と無言。
「すまん、カルツ……」と天を仰ぎ、涙するシュナイダー。
ルディ・シュナイダー監督は「仕方がない。これが最善を尽くした結果だ」と語ります。
ミューラーの師匠でもあるギュンターコーチも「負けたけど、まれに見るいい試合でした」と総括します。
選手たちは、それぞれがユニホーム交換をします。
タイガーボランは同じ虎の異名を持つ日向と。
シェスターは同じ司令塔の岬と。
何語で話しているのか、という無粋なツッコミはやめておきます。
シュナイダーは翼に対し「本来キャプテン同士で交換するところだが、この試合では若林と交換したい」と話します。
納得した翼は「じゃあ、俺のユニホームはカルツの元へ」と答えます。
監督同士の会話。
吉良監督は「メキシコオリンピックのとき、ドイツ人のクラマーさん(日本サッカーの父と呼ばれるドイツ人)に指導を受けました。だから私のサッカーのルーツはドイツにあるんです」と後付設定で話します。
ルディ監督は「ならば、私はこの大会、このあと日本を応援しますよ」と応えます。
スタンドではミカエルが片桐さんたちに「おめでとうございます」と口にし、「僕はあの翼くんと対戦したくて再びサッカーを始めたのですから」と不敵にほほえみます。
観客たちに「次の試合も頼むぞ!」と大声援で見送られるミカエル。
それを見た片桐さんたちは「地元観客の後押しもあるスペイン戦も大変だな」とつぶやきます。

再び病院のシーン。
日本チームがマドリッドに入ったのを聞いた若林は、自分も電車でマドリッドに向かうとカルツに話します。
飛行機での移動だと気圧の関係で傷口が開く恐れがあるからとのことです。
また、若林は「準決勝は無理でも、決勝の舞台には立てるかもしれない」と口にします。
それを聞いたカルツは「背中を何十針も縫っておいて何を言っているんだ!」と驚きますが、若林曰く「出血は多かったが、キズは深くなかった」とのことです。
決勝の舞台でサンターナたちのシュートを受けて、背中から血を吹き出す若林の姿が目に浮かびますね。
そんな状態の若林が出場したら、若島津のプライドは傷つかないのでしょうか?
それとも、若島津はスペイン戦でケガをするのでしょうか?
神(作者)のみぞ、知ることですね。
なお、カルツはやはり開放骨折だったようで、1シーズンを棒に振るかもしれないとのことでした。
とはいえ、「ワシは絶対に完全復活する」と自信たっぷりに話します。
ところで、カルツの血液型も若林と同じだったようで、ドラクスラー家族から輸血を受けたそうです。
これにより、カルツと若林には同じ血が入ったということで、「正真正銘の義兄弟になったな」と話します。
カルツがスマホ(一体、今は何年の設定なのだろう?)を見ると、シュナイダーからメールが入っていました。
メールを見てニヤけるカルツ。
なんと、シュナイダーが試合前の約束を守り、PPAPではないものの「ケツを出しての裸踊り」をし、動画をカルツに送っていたのでした。
ドイツの若き皇帝シュナイダーはもっとクールで誇り高き男だと思っていましたが、同時に義理堅い男でもあったようです。
「こりゃいいぜ!」
「傑作だな!」
と大爆笑するふたり。
そこに「ケガ人が何を騒いでいるんだ」と入室してきたのが、当のシュナイダーでした。
久々のハンブルグジュニアユース黄金トリオの揃い踏みでした。

第119話 決断!!

「何を騒いでいるんだ?」と問いかけるシュナイダー。
「仕方ないだろ、裸踊りの動画を見ていたのだから」と反論する若林とカルツ。
むくれた顔をするシュナイダー。
「約束だから仕方がなかった」とのことです。
残念ながら、どんな動画なのかは描かれていないのでわかりません……
「見終わったら、さっさと動画を消せ」というシュナイダー。
しかし「これは永久保存版だろ」と返すカルツ。
笑い声が病室に響きます。
シュナイダーはカルツに翼のユニホームを渡します。
カルツは若林に自分のユニホームを翼に渡してくれと頼みます。
それを聞いたシュナイダーは「もう明日には退院して、チームに合流するのか?」と驚きます。
「それほど重症じゃなかったんだ」と若林。
ですが、カルツは「背中をぶっとい針と糸で100針近く縫っているのに、決勝に出れるかもしれないと言っている」とあきれた口調です。
「それも若林らしいな」とはシュナイダー。
そして、「次の目標はチャンピオンズリーグ制覇だ」と語り、「バルセロナの大空翼と対戦し、オリンピックでの借りを返す」と力強く宣言します。
とはいえ、やはり日本戦での敗北は悔しかったとのこと。
特に若林がいなくなったのに負けたのは痛恨だったと。
「それだけ日本にはいいメンバーが揃っているってことだ」と若林が返しますが、シュナイダーは「それでも、やはり最後はおまえらの大将、大空翼にやられちまったぜ」とのことです。
若林のユニホームをもらっていくと語り、「背中のキズは悪かったな」と謝るシュナイダー。
「わざとじゃないのはわかっている」と若林。
このあたり、ふたりの絆みたいなものを感じます。
病室を出ようとするシュナイダー。
すると、ここで若林の脳裏に、初めて翼から「ちょうせん状」と書かれたボールを受け取ったときのシーンが思い浮かびます。
「シュナイダー」と再び声をかける若林。
ひとこと「いくよ」と口にします。
それは、ハンブルグからバイエルンへの移籍を了承する返事でした。
若林曰く、「ヨーロッパデビューは俺の方が早かったのに、いつの間にか、翼はリーガ優勝を決め、年間MVPまで獲得している。あっさりと俺を超えた。だから、今度は俺が翼に挑戦する」とのことです。
一方で、カルツは「シュナイダーと若林が組んだら、ハンブルグの優勝の目は限りなくゼロになるじゃないかー」と嘆きます。

日本代表は自由時間を思い思いに過ごしていました。
次藤や早田はゴルフ場でサッカーをするフットゴルフをプレイ。
次藤のキックはなかなかの飛距離ですが、早田のキックは相変わらず曲がるようでコースを大きく外します。
「パデル」というテニスとスカッシュに似たスペインで人気のスポーツに取り組む4人組もいました。
浦辺と新田はわかったのですが、残りふたりの顔が、絵が小さすぎて誰だかよくわかりません(笑)
三杉は部屋で読書をしていました。
試合中に心臓が止まった彼こそ、病院に行かなくていいのでしょうか?
ミカエルの悪魔のプレイに殺されてしまいますよ。
ところで、南葛出身のメンバーたちは、揃ってあるところへ向かっていました。
ボクシング会場です。
会場ではライト級決勝戦に挑む、もうひとりの南葛戦士、神田がいました。

第120話 がんばれ日本!!

決勝戦に挑んだ神田ですが、いきなりダウンを奪われています。
1Rを優勢に終わったようですが、2R早々カウンターを食らったようです。
カウント6でなんとか立ち上がる神田。
彼もまた翼をライバル視していました。
ワールドカップ優勝の前にオリンピック優勝を目指すと宣言した翼を見て、彼もまた世界チャンピオンになる前にオリンピックを制すと決めていました。
試合再開。
対戦相手のウクライナのペトロフ選手と激しい乱打戦になります。
なんとなく、ペトロフ選手の体格がライト級に見えないのは私だけでしょうか?
そんな中、強烈なアッパーカットが相手に決まり、今度は神田がダウンを奪います。
このあたり、かつてボクシング漫画を描いていた高橋陽一先生だけに、なかなかの迫力です。
ペトロフ選手もなんとか立ち上がり、試合続行。
そのまま互角の打ち合いが続き、試合は判定へと持ち込まれます。
運命の判定……どちらの腕があがるか?
勝者は神田でした。
「よっしゃあー!」と絶叫する神田。
「どうだ、翼、俺は約束どおり金メダルを獲ったぞ!」と叫びます。
そんな約束してましたっけ?

一方、日向とタケシはソフトボール会場にいました。
若島津は一緒じゃないんですね。
日向の彼女には会いたくないのかな?(笑)
ソフトボールの試合は、日本はアメリカと決勝進出をかけて戦ったものの延長戦の末、敗北。
しかし、3位決定戦でオーストラリアに勝利したので、2位以上が確定。
1位のアメリカと再び対決する決勝戦となっていました。
複雑なルールですね。
なお、アメリカとの対決は今大会3回目となるようです。
日本はエース宇江野が3連投。
前日には318球を投げていたとのことです。
「赤嶺さんの出番はなさそうですね」と話すタケシ。
「しかし、サッカー同様何が起こるかわからないスポーツだしな」という主旨で日向が返答します。
実際、いつでもリリーフ登板できるよう赤嶺も準備していました。
グランド近くまで降りて姿を見せる日向。
応援に来てくれたことを驚きながらも喜ぶ赤嶺。
試合は両エースの投げあいで0行進が続きますが、最終回の7回表に日本が主砲山田の一発でついに1点リード。
あとは裏を抑えるだけですが、粘るアメリカもノーアウト1,2塁のチャンスを作ります。
このピンチに、ピッチャー強襲の打球を宇江野が素手で取りに行きます。
激痛でマウンドにうずくまる宇江野。
なんと指の骨が折れていて、続投不可能ということです。
しかも、ノーアウト満塁の大ピンチ。
なんという都合の良いドラマチックな展開でしょう!
ここで、この大ピンチに赤嶺真紀が緊急登板です。
日向もタケシも呆然としています。
さてどうなるのか……というところで、今月はおしまいでした。

私的感想

今月はサッカーの試合シーンがありませんでした。
そのかわり、ボクシングとソフトボールの試合が描かれていました。
こういう回がじっくり描けるのも、打ち切りがない雑誌の良さでしょうか?
それにしても、シュナイダーがまさか裸踊りをするとは思いませんでした。
ドイツの若き皇帝はそんなキャラではなかったはずなのに……
話し方もいつの間にかべらんめえ口調になっているし……
マラドーナの死去もあったので、アルゼンチンとディアスに少し見せ場があるかもと思ったのですが、スコア結果だけで片付けられてしまいました。
原稿を描いていたタイミングとはズレがあったのでしょうか?
残念です。
オリンピック編が終わったら、次はどの方向に行くのかと気になっていたのですが、どうやらチャンピオンズリーグ編が描かれそうですね。
翼率いるバルセロナと若林とシュナイダーのバイエルンが決勝戦で対決ですかね。
読むことができるのは何年後のことでしょうね?(笑)
笑い事ではなく、この雑誌、次回の4月号は休みだそうです。
先生は丸一年休みなく活動されていたそうで、かなり疲れが溜まっているとのこと。
「寄る年波には勝てない」という言葉もありました。
還暦ですからね。
コロナ禍によるリモートでの原稿作成も理由とされていました。
ドイツ戦が終わった前号で「アイデアを使い果たした。次戦どうしよう」と冗談で応えておられましたが、事実だったのではないでしょうか?
残念ですが、より良い漫画が描かれるためにも、4ヶ月待ちましょう。

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