今月のあらすじ
前回、ついに若島津が加入した明和FC。
今回は岬太郎が明和小学校へやって来ました。
九十九里からやって来たという設定です。
長袖を皆着ていますが、季節はいつなのでしょう?
夏休みに富良野に行った描写があったので、秋くらいでしょうか。
女子生徒たちは、今度はさわやかイケメンが来たと大喜びです。
なお、少し前に転校して来た若島津は、ワイルド系イケメンという分類だそうです。
岬は日向より先に若島津と出会っていたのですね。
しかも、同じクラスだったと。
岬は「少年サッカー入門」という本を読む若島津に声をかけます。
サッカーのルールがわかっていない若島津は、この本を読んで勉強しておくようにとタケシに言われていたようです。
「そういうおまえもサッカーやるのか?」と反対に尋ねられた岬は、「うん、ボクはサッカーが大好きなんだ」と気持ち良い返事です。
場面は給食室に。
明和小は給食センターではなく、自校で給食を作っているようです。
「三苫のおばちゃんはいますか?」と扉を開けた日向少年が問いかけます。
三苫という名前は作者が対談した日本代表の三苫選手からいただいたのでしょうね。
なんの相談かと思ったら、母の具合が悪くなったという日向に、三苫のおばちゃんは給食の余り物食材で日頃から何か作って渡していたようで、授業が終わったら取りに来なさいとのこと。
たぶん、この行いは食品衛生上の問題や食材の横流しということになりかねないということで、なんらかの法に触れるのではないかと思われますが、法律よりも人情が優先される時代だったということで、細かいことは気にしないようにしましょう。
明和FCの練習場。
キーパーコーチに対して、吉良監督が若島津のことをどうかと尋ねます。
「サイコーですよ」
「ものすごい人材です」
「将来どんなすごいGKになるのかめちゃくちゃ楽しみです」
というのが答えでした。
ベタ褒めですね。
若島津がこのあとトラックに跳ねられたり、翼から4点取られる姿を見たときにどんな反応をするのか気になるところです。
回答を聞いた吉良監督は秋の大会(やはり季節は秋でしたか……)に経験を積ませるため若島津を使ってみるかと提案します。
しかし、現時点では6年生の正GK山本の方が実力は上で、しかも最後の大会ではないかと、一応吉良監督は人情家の一面も見せます。
キーパーコーチがいうには、山本くんはそのあたりを心得ていて、
「若島津なら来年の夏成長して、全国大会出場を成し遂げられそうな気がするんです」
「だから実践経験を積ませるためにも今度の大会には奴を」
とのこと。
なんとも、山本くん都合のいいよくできた人物です。
コーチと一緒に若島津の指導もしているようで、若島津の最初の師匠とも言える人物かもしれません。
もっとも、日向が5点取っても勝てなかった明和FCですから、彼の実力は……
学校から帰宅途中の日向とタケシ。
日向がしばらく練習に参加できないことをタケシが嘆いています。
大会が近いところですが、母が寝込んでしまいバイトするしかないということです。
ここで回想シーン。
一年前、長距離トラック運転手だった父が事故で死亡。
トラックは買ったばかりだったとかでローンが残っていたそうで、母が子ども4人を抱えて、女手ひとつで働くことになりました。
元々、身体が丈夫ではない日向母。
結果、時々寝込むことになります。
父ちゃんは生命保険に入っていなかったのでしょうか?
少なくともトラックのローンは返せると思うのですが……
生活保護や就学援助を受ける選択肢はなかったのでしょうか?
当時はまだそういう制度が充実していなかったのですかね。
舞台が何年の設定なのか不明ですけれども。
細かいツッコミはさておき、三苫のおばちゃんに作ってもらった夕食を弟たちに渡し、小次郎少年はバイトへ向かいます。
自分の分は屋台のおっちゃんらに食べさせてもらうから残しておかなくていいとのこと。
泣かせます。
「何かあったときはおまえが母ちゃんや弟たちを守るんだぞ」
という父の教えが日向少年の胸に突き刺さっているのでした。
場面は再び明和FC練習場へ。
若島津がサッカーが好きだという岬を連れて来たとのことです。
岬はあらかじめ父から、スパルタで練習は厳しいみたいだがなかなか強いチームみたいだぞ、と明和FCのことを聞いていました。
ところが、コーチのひとりが「このチームはサッカーが好きだけで入れるチームじゃないんだよ」と水を差すようなことを話し出します。
「ここにいるみんなは毎年春に行われる厳しい入団テストに合格して入って来た選りすぐりのメンバーなんだ」とのこと。
チームメイトの顔が描写されていますが、知らない顔ばかりでした。
沢木くんなどはいませんでした。
彼らは6年生なんでしょうか?
サッカーに関しては自信家で大胆なところのある岬。
「だったら、その入団テスト、ボクにも受けさせてもらえませんか?」
と、不敵な微笑み。
驚くチームメイトたちですが、吉良監督は「いいだろ」とひとこと。
規則では4年からしか入れないのに、3年の時点でタケシが入っているのですから問題ありませんよね。
3年生ながらチーム一のテクニシャンと言われる沢田タケシとの一対一、シュートはペナルティエリアに入ってから撃つことができ、先に10点取ったら勝ちというルールで、岬はテストを受けることになります。
「タケシ、手加減するなよ」
と、声をかける先輩たちでした。
場面は明和町商店街へ。
「見回りのおまわりに見つかったら親戚のおじさんの店で社会勉強として働かせてもらってますというんだぞ」
「小学生を働かせているなんて知れたら、こっちは一発で営業停止になっちまうからな」
と、屋台のおっちゃんたちから日向はレクチャーを受けていました。
一応、このあたり、児童福祉法に作者は気を遣っているようです。
ビールケースを運びながら、秋の大会までに母ちゃんの具合がよくなるといいんだけどなと願う日向少年でした。
明和FC練習場では岬が躍動していました。
タケシを軽くかわし、6-0の一方的なスコア。
チームメイトも若島津も唖然。
しかし、3年生のタケシがチーム一のテクニシャンという戦力で、本当に埼玉県大会準優勝だったのでしょうか……
それはさておき、
「彼を門前払いしなくて良かったな」
と、意地悪な声かけをする吉良監督。
「岬太郎、明和FC入団決定だ!」
ということです。
考えてみれば、明和FCはせっかく鍛え上げた選手に転校されて、挙句、全国制覇を阻止されるんですね。
吉良監督が教え子のうちに岬を入れていない気持ちがよくわかるような(笑)
「日向さん早く戻って来てください。またひとりすごい選手が入団して来ましたよ」というタケシの心の声で今月はおしまいでした。
個人的感想
ついに岬が明和FCに加入となりました。
ここまで10話かかっているわけですから、少し長い気も……
ストーリー自体は悪くないように思いますが、本編における日向の6年生時のキャラクターと今の日向はやはりずいぶん違うなと。
バイト生活をしていくうちに性格がキツくなっていくのですかね?
もちろん、根は母や弟、妹のことを思う優しい子であるわけですが……
次回は何かトラブルが起こるようですが、若島津の交通事故でしょうか?
とりあえずは楽しみに次号を待ちましょう。
次号は10月だそうです。
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