キャプテン翼メモリーズ4「最強明和FC伝説」vol.2(ネタバレあり)

キャプテン翼ライジングサン
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あらすじ

まずは、沢田タケシ(当時小学3年生)が5年3組の日向のいる教室を訪問。
「日向さん、あの人の正体がわかりました!」と叫んでいます。
枠外から「タケシくん、ここは5年生の教室ですよ」とツッコまれています。
そういえば、昔は、上級生の教室に行くのが怖い時代でしたね……

あの人というのは、若島津健のことです。
タケシは「つい先日、この明和小学校に転校してきた5年生です」と説明します。
隣の5年4組に編入されたとのことです。
若島津は転校生だったのですね。
タケシはさらにどこから調べて来たのかわかりませんが、情報を提供します。
若島津は明和西町にある名門空手道場の息子で、今年行われた空手の小学生全国大会で優勝したとのことです。
若島津はサッカー以前に、空手で全国制覇していたのですね。
日向はといえば、若島津が見せた蹴り技が空手の技だったのか、と納得します。
「でも、明和西町に住んでいるなら明和西小に行くのが普通じゃないのか?」と日向は素朴な疑問を口にします。
ところが、タケシが調べた情報によると「わけあってこちらに来るようになった」とのこと。
「わけあってってなんだよ、もったいぶってんじゃないよ。早く話せ」と少し怒る日向。
恐縮するタケシ。
タケシの説明によると、明和西小では空手の全国大会優勝もあって、若島津は目立つ存在でした。
三杉淳のように女の子からキャーキャー言われる存在でもあったようです。
とあると、当然、それを妬む連中がいるわけで、6年生の不良グループから目をつけられることになってしまいました。
ある日、体育館の裏に呼び出された若島津。
相手は10人、しかも、バットやらチェーンやら物騒な武器まで持っています。
なんとなく、ボス格の男はジャイアンに似ていました。
「空手の全国1位って、おめえ、どれだけ強いんだ」
「ちょっくら俺たちにも見せてくれよ」
「空手は1対1だろうけど、悪いな、今日は武器ありの10対1だぜ」
「生意気な空手ボーイがいきがっていられるのも今日までだな」
外見といい、セリフといい、ジャンプ漫画で真っ先にやられる雑魚のセリフでした。
とはいえ、日向は「なるほど、そいつらにいじめられて、うちの学校に転校して来たわけか」とつぶやきます。
「いえ、そうじゃなくて……」と話を続けるタケシ。

ここから若島津視点に変わります。
「父さんには空手は喧嘩に使うんじゃないって言われているけど、こんな大勢に黙ってボコられるなんて、小5の俺はそこまで人間できちゃいないんだ」
「それに、一撃必殺若堂流実戦空手がこの状況でどれだけ通用するのか試すチャンス。めちゃくちゃいい稽古になるじゃないか」
若島津は「フフフ……」と笑いまで浮かべていました。
「てめえ、何笑ってるんだ!」
「やっちまえー!」
と、わかりやすい流れになりました。
「きえーっ」とおなじみの叫びが戦闘開始の合図でした。
若島津はいきなり跳躍すると、まずは飛び蹴りでチェーン男のアゴを粉砕。
続いて、ジャイアン顔の男を左のパンチでふっとばし、さらにはその他大勢を殴る蹴るの連発で、あっという間に片付けてしまいました。
やはり、雑魚キャラは雑魚キャラです。

視点はタケシと日向に戻ります。
悪いのは当然不良グループだけれども、半分以上が鼻やアゴやアバラを一撃でへし折られていて、学校には救急車が何台も呼ばれる騒ぎとなったそうです。
正当防衛という意見もありましたが、さすがに過剰防衛すぎるのではないかという意見もあって揉めることになり、最終的には若島津が転校することで話がついたとのことです。
教育委員会も学校も、ちょっとことなかれ主義すぎるような……
それはともかく見事な武勇伝です。
日向も「あいつの正体はケンカもめちゃくちゃ強い、キレたらやばい空手小学生というわけか」と納得します。
すると、5時間目の体育の時間が隣のクラスとのサッカー対決らしいぞという声が届きます。
クラスメイトたちは「うちのクラスには日向がいるから楽勝だぞ」と発言。
日向も鼻高々な様子です。
「全国大会に行けなかった腹いせに10ゴールは叩きこんでやるぞ」と張り切っています。
体育の時間。
対戦相手は5年4組でした。
つまり、若島津のいるクラスです。
それぞれ、互いを意識しながら、準備運動を始めるふたり。
次回、授業とは思えない真剣勝負が行われるようです。

私的感想と疑問

若島津は転校生でした。
それも問題を起こしての転校だったようですが、義務教育の小学校で、こんな転校ってあるのですかね?
昔、金八先生第2シリーズで荒谷二中の番長だった加藤優が素行不良により、桜中学に転校してくるという話がありましたが、似たようなものでしょうか。
次回、ふたりが初対決をするようですが、若島津のポジションが気になります。
「若島津さんは元々FWだったんだ」というタケシの証言があります。
日向というものすごいFWがいたから、GKに転向したという話でした。
授業では、どちらのポジションでプレイするのでしょうか?
日向と点の取り合いをするのか、それとも日向のシュートを受け止める形での対決となるのか……
作者がどちらを選択するか興味深いです。
今回は表紙を含めて、13ページしかありませんでした。
ライジングサン本編のページ数が多いので、どうしてもメモリーズの方まで描くには時間が足りないのでしょうか。
個人的に、メモリーズの方は作画だけ、誰かに頼んだらどうかと思うのですが、難しいのですかね。
各種イベントやら対談やら、雑誌の編集やらで忙しすぎる高橋先生。
漫画の方に割く時間が減ってはもったいないです。
とはいえ、ストーリー自体は面白いと思います。
次回、日向と若島津が対決するなんて、ワクワクするではないですか。
どうか、このワクワク感が期待はずれにならないよう、先生よろしくお願いします。

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