今月のキャプテン翼10/4 第129話「盟友ラファエル」(ネタバレあり)

キャプテン翼ライジングサン
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「第4章 盟友ラファエル」
ミカエルの真実を語る上では、ラファエルは欠かせないということで、ラファエルにもスポットが当たります。
ミカエルとサウールが去ったあとも、ラファエルはモンセラートでサッカーを続けていました。
ふたりの分も頑張ろうとしたということです。
事故から一年後、ラファエルは父の仕事の都合でバルセロナへ引っ越し。
バルサ下部チームには合格出来なかったものの、同じバルセロナに本拠地を置く、エスパニョールの下部チームに入団できました。
18歳のとき、念願のプロ契約。
そのことを報告しようと、ミカエルのいるモンセラートへ向かいます。
再会を喜び、お祝いの言葉を述べるミカエル。
ラファエルはミカエルに対し、君もまだ間に合うと説得を試みます。
しかし、まだミカエルには事故のトラウマがあります。
ここで、回想シーン。
事故からしばらくして、ミカエルに笑顔が戻った頃のこと、また一緒にサッカーをやろうよと誘うラファエルですが、ミカエルは「サウールからサッカーを奪ってしまった。サウールが許してくれない限り、二度とサッカーはできない」と断ります。
「なら、サウールが許せばサッカーができるのか?」と食らいつくラファエル。
そういえば……と、サウールにひとことも謝っていないことにミカエルも気付きます。
神父に相談するというミカエル。
「だったら、ボクもついていくよ。あのとき、あのスペースにパスを送ったのはボクだから」というラファエル。
いい奴です。
ミカエルはラファエル、ファニート神父と共にマンレザにあるサウールの家を訪ねます。
実はひそかに神父はサウール宅を何度か謝罪に訪れていたらしいですが、サウールの両親は頑なに謝罪を受け入れなかったとのことです。
今回は初めてミカエルを連れてのことでしたが、サウールの家はすでに売りに出されていて、引っ越しをしたあとでした。
サウール一家は周囲の誰にも行き先を告げずに去ったということで、ミカエルたちはサウールに二度と会えなくなりました。

再び場面は18歳時へ。
最近、ファニート神父の体調が良くないから、自分が代わりを務めることが多くなっていると語るミカエル。
だから、今は聖職者になる道を進むよと立ち去るのでした。
しかし、ラファエルはシスターたちから話を聞いて知っていました。
ミカエルは人知れず裏山で練習をひとりでしていると。
ミカエルのサッカーへの道はまだ閉ざされてはいないと。

場面はスタジアムの報道陣控え室へ。
「ミカエルの真実」が話題になっていますが、スペイン語だから読めないとぼやく記者数名。
ですが、その中に知人に日本語とスペイン語がペラペラの友人がいるという記者がいて、翻訳されたコピーを配ります。
親切な記者もいるものですね。
試合前に絶対読んでおいた方がいい、特にラファエルとのエピソードは興味深いとのことでした。

再びラファエルの回想へ。
プロ契約はできたものの、ラファエルの主戦場はリーガ3部で、トップチームには一度も呼ばれなかったとのこと。
2年目を迎え、2部リーグのサバデルにレンタル移籍。
ここではレギュラーとして奮闘するわけですが、1部昇格はなりませんでした。
それでも、この年、1部昇格を果たしたヌマンシアがラファエルに注目していたということで、ヌマンシアに完全移籍となります。
ビッグクラブではないため、残留が目標という状態でしたが、見ている人は見ているわけで、オリンピック代表候補に選出されます。
ミカエルも風の噂にそのニュースを聞き、祝福しますが、この頃、ファニート神父が「好きな道を行きなさい」と遺言を残して世を去っていたようで、複雑な思いがあるようでした。

話は再びラファエルへ。
ヌマンシアのクラブハウス。
マネージャーからチームの地域貢献活動に付き合ってくれないかと誘われます。
ラファエルは代表候補に選出され、忙しかったから誘われていなかったが、元々ヌマンシアは地域貢献活動に熱心なクラブであるとのこと。
了解したラファエルへは、活動中の写真をいくつか見せてもらいます。
すると、そこに懐かしい顔が。
10年前の写真でしたが、盲学校を訪問した際に撮影された写真にサウールが映っていたのです。
眼球が描かれていないサウールの顔は無表情で少し不気味でした。
これぞ、神の思し召しと感じたラファエル。
震えた身体で、学校の住所を聞き、飛び出していきます。
学校にたどり着いたラファエルはサウールの居場所を教えてくれと職員の女性ふたりに熱弁をふるいますが、個人情報なので……と断られます。
盲学校前のベンチで思案するラファエル。
彼はまだサウールはこの街にいると考えていました。
すると、ひとりの少年が、音の鳴るサッカーボールを抱え、白い杖をついて学校の隣にある倉庫の中へと入っていきます。
ラファエルは後をつけ、倉庫の中をのぞきこみます。
そこには人工芝を敷き詰めた一面のフットサルコートがありました。
ですか、よく見るとサイドラインのかわりにフェンスがあります。
そうです、ここはブラインドサッカー場だったのです。
しばらくすると、アイマスクをした選手たちが集まり、練習が始まりました。
ラファエルは直感しました。
ここにサウールがいるのではないかと。
気付いたときには叫んでいました。
「ここにサウールはいますか!?」
「マンレザに住んでいたサウールはいますか!?」
すると、「いるよ」との声。
「サウールはボクだけど」
と、アイマスクをした選手が返事をしました。
サウールがいた……と、涙を流すラファエルのシーンで今月はおしまいでした。

今月の私的感想

今月の3話はすべてミカエルに捧げられていました。
しかも、まだミカエルのエピソードは続きそうで、一体、試合開始はいつになるのかという状態です。
まあ、こういう種まきとも言えるエピソードに時間がかけられるのは、人気投票で打ち切りが決まる雑誌と違い、話を盛り上げるためにはいいことなんですけれどね。
ただ、それなら、フランス対ブラジルにももう少し紙面を割いて欲しかったなとも思いました。
127話の扉絵に翼やミカエルと共にドヤ顔のピエールが描かれているのですけれど、あっという間に片付けられましたしね……
ミカエルのエピソードについては、これまで伏線がたくさん張られていましたので、概ね予想通りかと。
あとは、この部分がどう試合に絡んで来るかが気になります。
もしかすると、試合中、サウールを傷つけたときのことを思い出し、シュートを撃てなくなるシーンでもあるかも。
高橋陽一先生が先日メディアのインタビューに答えていて、CL編は原案だけ行い、ゲームの方にストーリーは任せるという主旨の発言をされたので、一部ファンに衝撃が走りました。
確かに先生は還暦をこえても、各地のイベントに引っ張りだこな中、漫画を描かれているわけで、弱気な発言が出るのも仕方がないかと思います。
各種協会の名誉職にもついておられるし、きっと断れない性格のいい人なんでしょうね。
このペースで、今後CL編、ワールドカップ編となれば、終わるまで何年かかるのか想像もつきません。
テクモのゲームシナリオは、漫画のワールドユース編より面白かったので、先生が原案に入り、過去キャラへのリスペクトがあるなら、それもありかと思います。
このような発言が出るのは、もはや、キャプテン翼は世界的な漫画であり、作者の手にさえ負いきれないほど、大きな存在になったという証拠ではないでしょうか?
ただ、CL編について、作画は別の絵柄が似た誰かでいいので、ゲームだけでなく、漫画化はしてほしいかなとは思いますが。
現状、個人的にはメモリーズの方は作画を誰かに任せて、本編に集中していただきたいです。
もし、先生が倒れるようなことがあれば、雑誌そのものの存続に関わるわけで……
まあ、なんであれ、一時期のキャプテン翼のように大ゴマ連発で中身がスカスカという時期がなくなり、ページ数が増え、話に深みが出ているのは、いい傾向だなと思っています。
一時期より、明らかに面白いですし。
次号では試合が始まるのでしょうか?
どうなるかは作者のみぞ知ることですが、2か月後を楽しみに待ちましょう!

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