翼のスーパープレイで1点リードした日本。
調子に乗った石崎が「見たかスペイン!これがおまえらの神童ミカエルに引けを取らない大空翼の真の実力だ!」とスペインを挑発します。
何語で話しているのか不明ですが、これがスペインの3選手、チャービ、パジョル、イエニスタの3人に伝わりました。
「そんなことはわかっているさ。ツバサと俺たちはバルセロナでのチームメイト……」とのこと。
同じクラブチームに所属している割にからみがないなと思っていたのですが、ここで先生は設定を思い出したのでしょうか?
調子に乗る石崎に対して、
「バカか石崎、翼はこの一年スペインのラ・リーガで活躍したんだぞ」
「選手だけじゃなく、観客までみんな翼の実力は知っているよ」
と、日向と松山がツッコミを入れます。
「すまん、ミカエル。とっさだったのでボールに触ってしまった」とはブルーノ。
「いえ、ブルーノさんが触らなくても結果は一緒だったと思います」と返答するミカエル。
どちらがキャプテンかわからない会話です。
ミカエルの推測では、ブルーノが触らなくても地面で回転したボールがバウンドし、走り込んだ翼がフライングドライブシュートを決めただろうとのことです。
観客も見守る各国の選手たちも、ロベルトや神田くんまでもが翼はやはりすごいと騒ぎます。
リバウールだけ無言でしたが、サンターナとナトゥレーザは「やっぱり翼は俺たちにとって永遠のライバルだな」とつぶやきます。
その前にミカエルに勝てよ……と思った読者多数と推測しましたが。
最後に三杉が「お互いやったらやり返すのすごい一対一だった。今度はどっちが勝つか予想がつかない」と締めくくりました。
彼も天才であるわけですが、翼とミカエルのような変態技神技を使うイメージはないですね。
改めて翼の実力を認めたミカエル。
「今日こうして君と闘えてボクも本当に幸せだ!」と叫びます。
しかし、翼はその声にニコリとしたものの、石崎と日向は言葉がわからなかった様子でした。
となると、最初、石崎は何語で話していたのでしょうね?
ますます燃えているミカエルでしたが、冷静なブルーノやグランディオスが提案します。
「今すぐやり返したい気持ちはわかるが、次の1点はおまえの個人技ではなく、スペイン流パスサッカー”ティキタカ”で奪う」と。
一対一のしかけは体力を消耗する。
今みたいな闘いを繰り返していたら、ミカエルの体力が最後までもたないとの読みでした。
「メキシコ戦、後半だけでダブルハットトリックができたのは、前半ほとんど動かず体力が温存できていたからだろ?」とのこと。
ここで先生はお気に入りのGKエスパダスを少し擁護したようです。
まさかこのセリフと体力温存が必要という展開を考えて、メキシコ戦を描いていたのでしょうか?
メキシコ戦の前半ミカエルがほとんど動かなかったのは先生が張った壮大な伏線だったのでしょうか?
「俺たちふたりの長年の勘だが、この試合は絶対最後までもつれる。本当の勝負どころは後半、それも試合終了間際だ」とは、ブルーノとグランディオス。
どうやら、そういう試合展開になるようです。
「そのときこそミカエル、チームはおまえの力を必要とするんだ」と説得。
ミカエルは「確かに」と納得。
チームメイトが自分を心配と信頼をしてくれていることにミカエルは感動。
「11人対11人の本当のサッカーはいいね」とラファエルにほほえみます。
スペインボールで試合再開。
観客の声援を後押しにショートパスをつないでいきます。
日本側をお互いに声をかけ合い、必死にボールを奪いにいきますが、スペインのパス回しが早くなかなかマイボールにできません。
「ボールを走らせ自らは走らないスペイン」
「これなら攻めながらも体力は温存できる」
と、いつの間にかコンビになったピエールとクライフォートが解説。
「逆に必死にボールを追い、集中して神経を研ぎ澄まして守らなければならない日本は、肉体的にも精神的にも体力を削られる」とはディアスの解説。
「さらにスペインはパスをつなぐだけでなく特典を奪い切ることを諦めちゃいない」とはスペインに6点取られたエスパダス。
するとここで地元R・マドリッドのエース、ライールが日本の守りのわずかなスキを突きミドルシュート。
こぼれ球を狙って、もうひとりのFW、F・トーレスもゴール前に詰めます。
しかし、GK若島津は冷静でした。
「キャッチしにいってファンブルしたらこいつ(トーレス)にやられる」と判断。
「ダブル正拳ディフェンスだ!」と両方の拳でパンチング。
大きくボールを弾き返します。
ボールはサイドラインを割ります。
ですが、依然としてスペインボールです。
「ここは集中して守り切るぞ!」と初出場の井沢が声をかけます。
そんな中、ひとり闘志を燃やしていたのは葵。
フィールド上、ボールを奪う役目を担うのは自分なのに……と不甲斐ない自分を責めています。
スローインから再びボールをつなぐスペイン。
しかし、葵も少しずつスペインのボール回しの流れに慣れて来てるんだとダッシュ。
チャービからイエニスタへのパスを読んだ葵は見事にパスカット。
ライールが奪い返しに来ますが、得意のチョコマカキープでボールを渡しません。
「ティキタカ」と「チョコマカ」は少し言葉遊びになっているのでしょうか?
ボールをキープする葵はなんとボールの上に乗ります。
そうです、セグウェイドリブルです。
まさか、翼以外にこの変態技神技を真似する選手がいるとは予想できませんでした……
しかし、葵はさすがに翼やミカエルほど長くは滑れませんでした。
とはいえ、ボールの上に乗ったから少しまわりがよく見えると呑気な感想。
翼の位置を確認すると素早くパスを送ります。
「ナイス、葵」とパスを受けた翼。
しかし、その翼には4人のマーカーが。
チャビ、パジョル、イエニスタ、グランディオスのバルセロナカルテットでした。
「ここはミカエルにはちょっと引っ込んでいてもらうぜ」と啖呵を切ったのはグランディオス。
「この試合、おまえだけがツバサを味わうなんてずるいからな」とは髪の毛がある頃のイエニスタ。
「俺たちにだってツバサと勝負する権利がある」とはチャービ。
「俺たちも練習では味わえない超本気のツバサを味わってみたいんだよ」とはパジョル。
「この状態をどうやって打開していくんだ!?」と実況さんがあおったところで、今回はおしまいでした。
翼への4人マークといえば、小学生時代の志水FCを思い出しますね。
大友カルテットとの対戦もありましたか。
天才ディアスは日本戦で4人にマークされたとき「さすがに俺でもキープできないよ」と言ってパスを出しましたね。
このときはコーナーフラッグを狙ったパスだったので、本気でキープが無理と考えていたのかはわかりませんが。
さて、この勝負はどうなるでしょうか?
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