早朝の埼玉県明和市。
新聞配達をする日向小次郎少年の姿がありました。
日向は街の掲示板で「さいたま少年サッカーフェスティバル」というポスターを見つけます。
「秋の埼玉県小学校No.1決定戦」だということです。
10月8日(土)から10日(月・祝)まで三連休中に開かれる大会です。
気力がある方はこの三連休になる過去のカレンダーを探してみてください。
日向が5年生の年が何年か特定できるかもしれません。
なお、この三連休時には明和町商店街の屋台村でフードフェスタが開かれるらしく、サッカーフェスティバルの方には参加できないなと日向は嘆きます。
場面は変わり、学校の給食室。
三笘のおばちゃんが退職していたことが明らかになります。
日向にこっそりと給食を分け与えていたことが校長にバレ、押し問答の挙げ句退職していたのでした。
確かにルール上はまずいことだったと思います。
食品衛生法的にも問題があったのでしょう。
責任を感じ、落ち込んで帰宅する日向少年。
しかし、帰宅するとそこに待っていたのは三笘のおばちゃん。
なんと、困っている日向家のために食事を作りに来ていたのでした。
寝込んだまま「悪いわね、みっちゃん」と話しかける日向母。
「なに水くさいこと言っているのよ、正代ちゃん。私とあんたは小学生のときから親友でしょうが。困ったときはお互い様なんだから」とのこと。
日向の母が正代さんという名前だとは初めて知りました。
しかも、三笘のおばちゃんが親友という後付設定がされていました。
「俺のせいで学校をやめるようになったって……」と申し訳なさげに話す日向。
ところが三笘のおばちゃんは「むしろいいきっかけになった」と返答。
元々、友人と弁当屋を開こうかと迷っていたので踏ん切りがついたとのこと。
さらには日向母にそのお店を手伝ってもらおうと考えているとのこと。
三笘のおばちゃん、まるでマザー・テレサのような聖人です。
感動し、思わず泣き出す日向に対し、「なにメソメソしてるの、そんなんじゃ、天国の父ちゃんにどやされるよ」と励ますおばちゃん。
元気が出た日向は再びバイトにでかけます。
三笘のおばちゃん、作者のお気に入りキャラとなったのでしょうか。
いいキャラですが、少し歴史改編されていませんか?
確かに過去設定の小学生の長男が家計を支えるというのには無茶があったかもしれませんが、こんな支援者がいるならもう少しサッカーに専念できたのでは?
それと、日向母は後に会社にて疲労で倒れ、病院にかつぎこまれるわけですが、そのときはもう弁当屋さんはなくなっているのですかね?
ライジングサン本編にて、そのうち三笘のおばちゃんが日向を応援するシーンが登場するのでしょうか?
後付設定で何か破綻しないといいのですが……
再び場面はかわり、明和FC練習場。
若島津があざやかにハイボールをキャッチしています。
それを見る不穏な二人組の少年。
兄は中学生、弟は小学生。
小学生は前の学校で若島津の同級生だったらしく、腕を折られた仕返しのため、兄を連れて様子見に来たのでした。
身体の大きな兄は弟に指示を出します。
曰く「荒川の土手に呼び出せ。念のため中学の柔道部仲間も連れて来てやる。柔道技で寝転ばせてやればこっちのものよ」とのこと。
さすが、この手の悪役は考え方がゲスですね。
翌日の下校時、一旦岬と別れた若島津とタケシ。
そこに待ち伏せするは先程の弟を始めとする明和西小の面々9人。
「転校したからって俺たちから逃げ切れると思うなよ」と小悪党らしきセリフ。
怖気づくタケシにランドセルを預け、若島津は荒川の土手に向かいます。
ひとり動揺するタケシのもとに日向が都合よく現れます。
事情を聞いた日向は「俺たちも行くぞ!」とダッシュ。
するとそこにトラックがやってきて、あわや跳ねられそうに。
「あぶねえぞ!」と叫ぶトラックの運ちゃん。
しかし、その運転手はこれまた都合よく日向の父となじみのある「丸岡のおじちゃん」という人でした。
「荒川の土手まで乗っけてくれないか」と依頼する日向。
「よくわからんが急いでいるなら乗れ」と話のわかる丸岡のおじちゃん、漢(おとこ)です
大勢に取り囲まれる若島津を発見した日向たちはトラックを降ります。
丸岡のおじちゃんは頭も冴える人のようで、状況を把握してトラック仲間たちに連絡をします。
このときが昭和なのか平成なのかさっぱりわかりませんが、どうも無線で連絡したっぽいです。
土手では先程の9人に腕を折られた弟が追加。
さらに中学生3人が参戦。
若島津ひとりに13人が向かう形となっています。
「相変わらず卑怯なやつらだな」と一応余裕の表情を見せる若島津。
「俺と正々堂々タイマン張ろうってやつはひとりもいねえのかよ」と当然のセリフ。
それに対し、「うるせえ、空手日本一のおまえに一対一で勝てるわけがないだろ」といかにもザコ敵というセリフで悪役弟くんは返します。
始まろうとしたケンカに「そのケンカ待ったー!」と走り込んで来たのが、日向とタケシ。
「サッカーの大将……」と若島津。
考えてみれば、まだ6年じゃないから日向は「キャプテン」と呼ばれないのですね。
「なんであんたがここに?」
「バカ、大事な仲間を助けるためだろ」
若島津はキョトン。
「助太刀に来たぜ若島津」
「別にケンカ慣れしているわけじゃねえけど、俺の蹴りの強さはおまえも知っているだろ」
「大人数にボコボコにされても、何人かは俺の蹴りで病院送りにしてやる」と日向が意気込みます。
6年生時に松山をぶっ飛ばした日向ですが、ケンカ慣れしていなかったのでしょうか……
日向はタケシには下がれと言いますが、タケシは震えながらも加わると言います。
その姿に若島津は「ふたりとも面白いやつだな」とつぶやきます。
昔の青春ドラマを思わせるようなシーンです。
さて、ここで大乱闘が始まるのが昔の青春ドラマですが、今の時代コンプライアンスの問題があるのでしょうか、乱闘が始まらず、トラック数台が河原に降りて来ます。
トラック8台が逆に集団を取り囲みます。
トラックを指揮するのは丸岡のおじちゃん。
「この中の誰かがこれからタイマン張るって言うなら黙って見届けてやるが、これはどう見ても上級生が大人数で下級生をいじめているとしか見えねえな」
「別におまえらのやりたいようにしてもいいが、そのあとのことは知らないぞ、ガキども」
すると、見るからに柄の悪いトラック運転手数人が現れ、中にはスコップを持つ人も……
「ひとつ言っておくと俺たちはそこにいる小次郎の父ちゃんに昔世話になったちょっと気の荒いトラック仲間の連中だ」とのこと。
「そのことを頭に入れてからおっぱじめろや」と言い放つ丸岡のおじちゃん。
繰り返しますが、かっこいい漢です。
「お、おいこんな大人たちがバックにいるなんて聞いてないぞ……」と最初にうろたえたのは中学生の兄。
「ここは逃げるぞー」という結果に。
悪役は最後まで悪役でした。
個人的には若島津と日向が数人をぶっ飛ばす姿を見てみたかった気もしますが、ここはケンカせずに済んでよかったなという形で大団円。
ステレオタイプの柄の悪いおっちゃんたちも「何かあったらいつでも相談するんだぞ小次郎」と気のいいところを見せます。
日向に対して礼を言う若島津。
「俺たちはもう明和FCのチームメイトじゃないか」と日向。
熱い友情がこのときに結ばれたようです。
大会のことを話すタケシ。
バイトの関係で最初の2日は無理と語る日向。
しかし、3日目の準々決勝からは出ると明言。
だからベスト8まではなんとかしろと言われ、タケシと若島津は頑張りますと宣言。
今回はここでおしまいでした。
個人的感想
青春マンガの王道のようなストーリーは古臭いですが、この漫画に関してはありかと。
これで日向と若島津との間に絆ができていくという形もありかと。
ただ、ずいぶんと歴史改編がされているような気がしてなりませんでした。
三笘のおばちゃんが日向家を支えているなら、そこまで日向は苦労しなかったのでは?
後に「おまえらの甘ちゃんサッカーとは違うんだ!」と言って、相手をドリブルでふっとばしていた日向につながるにはこの5年生時の話はなんだかぬるいのですよね。
今後、何か彼を変えるイベントがあるのでしょうか?
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