前回、完璧に決まったオフサイドトラップ。
ベンチでは来生が三杉を褒めています。
三杉を呼び捨てにして、おまえなんて呼んでいますが、こういう関係でしたっけ?
オフサイドトラップはスペイン対策として練習をしてきたとのこと。
攻撃に耐えてばかりいるとディフェンスラインが下がる一方になりますが、オフサイドトラップがあることで高い位置を意識できるとのことです。
序盤は理想的な展開となっている日本。
これで追加点が取れれば言うことなしとのことですが、スペインの猛攻は続きます。
先制点は許したものの、ボールポゼッションはスペインが日本を上回っています。
スペインの司令塔、8番のチャービは冷静でした。
中央へのスルーパスがオフサイドになったことを反省。
今度は中央の9番F・トーレスのポストプレイを使うと見せかけて、相手が中央寄りになったその隙をつき、左サイドを上がって来た3番デル・オレノへとパス。
これはオフサイドではありません。
しかも石崎は完全に裏をかかれ、これに反応できていません。
パスを送ったチャービは「日本唯一の弱点はこの右SB(石崎)っていう噂もあるしな」と不敵なほほえみ。
クロスを上げさせまいとスライディングタックル。
しかし、相手が一枚上、キックに行くと見せてフェイント。
滑り込んで倒れた石崎をかわしてから、中央へクロスを上げます。
このボールに長身FW、F・トーレスが反応。
ですが、この試合CBに入っている井沢が「ここで決められたら曽我にも井川にも三杉にも示しがつかない!」と意地のディフェンス。
久々に見たような気がする井沢の見せ場です。
とはいえ、完全に阻止できないのも井沢。
こぼれたボールにライールが詰め寄りシュート。
日本失点か……と思われたシーンでしたが、そこにいたのは日本の壁、次藤。
ハンドにならないよう腕を後ろに回す余裕を見せ、このシュートをブロックします。
(ちなみにこの場面の次藤はかなりの小顔で、等身にすると15等身くらいはありそうです。)
さらにこぼれたボールはデル・オレノより先に反応した石崎が大きくクリア。
石崎、ささやかなリベンジです。
守りきった日本ですが、スペインがあきらめるわけありません。
再びボールを奪い、分厚い攻め。
「圧倒的ボールポゼッションで何度も攻撃を繰り返す。これが我らスペイン無敵艦隊の戦い方だ!」とスペイン監督が吼えます。
時間経過とともにスペインのパス回しはリズミカルになり、個人技のあるミカエルやラファエルも今はこのリズムを崩すまいとパス回しの輪に加わっています。
日本はボールを奪いにいきますが、なかなか奪えません。
翼と岬がいるにも関わらず、中盤を完全に支配され、集中力が切れそうになっています。
「そろそろしかけるぞ」
「ああ」
とは、チャービとイエニスタ。
横パスがチャービに向かいますが、これをチャービはスルーしてフェイントをかけ、後ろにいたイエニスタが前線にスルーパス。
これがオフサイドギリギリのタイミングで飛び出したライールの元へ。
ピンチでしたが、ここはGK若島津が迷いなく飛び出し、ライールより一瞬早くボールをキャッチ。
「若島津のこの飛び出しの速さはうちのもう一人の……SGGKより上じゃねえか」とベンチで軽口を叩く反町。
久々のセリフのような気がします。
なお、「反町さん」とタケシが口にしなければ、私は彼が反町とはわかりませんでした……
若林は「なぬ」と笑いながら反応。
この試合、ファインプレイが続く若島津はすぐさま立ち上がりロングキック。
これは先制点を取ったときと同じ、日本の速攻カウンター。
「攻撃的GK若島津の真骨頂」とまたしても絶賛されています。
ボールは前線に走る日向に向かっています。
若島津と日向のまさにホットライン。
しかし、この位置にいたのがスペインの巨漢DFパジョル。
ヘディングでこのホットラインを阻止。
ボールをフィールド中央ミカエルへと送ります。
パスを受け取ったミカエルは不敵なほほえみ。
悪魔モードなのでしょうか?
「自軍のパス回しに加わるのはもういいかな。そろそろいかせてもらうよ」
「じゃないと、この試合、最上級に楽しむことができないからね」と心の声。
ドリブルを開始するミカエル。
向かう先はまたしても翼。
両エースのさらなる激突かと思われましたが、なんとその前に岬が立ちはだかります。
「メダルのかかったこの試合にかける岬の意気込みはすごいぞ」と若林。
一方、ミカエルはというと「なるほど、こういう展開もまあ、ひとつのサッカーだね」と余裕の表情。
今回はここまででしたが、次回どんな結果となることでしょうか。
予告では「次回、ミカエル本領発揮」とのことです。
ジュニアユース時代のアルゼンチン戦でディアスに簡単にボールを取られた岬ですが、あのときのようにあっさりとやられるのでしょうか?
それとも、岬はかわされるものの、連携プレイで翼がボールを奪うのでしょうか?
個人的には、日本が1点リードしていることから、ここで黄金コンビがミカエルにかわされ、同点にされるのではないかと予想しておきます。
2ヶ月後を待ちましょう。
3話を通じた個人的感想
今回、翼とミカエルではなく、他のメンバーが目立つシーンが多かったのが印象的でした。
新田が先制点を取りましたし、若島津も大活躍です。
それだけに、このあとミカエルの凄さを強調するための前フリではないかという恐ろしさも感じます。
スペインメンバーたちも出番がたくさんありました。
ミカエルのワンマンチームに見せないためと、試合展開を面白くするために他の選手たちも実力があるのだと紹介しておく狙いでしょうか。
ドイツ戦でもその傾向がありましたし。
しかし、悲しいかな……この漫画の特徴というべきか、キャラクターの顔が似すぎていてなかなか判別がつきませんでした。
特にグランディオスとチャービを見分けるのは至難の業で、前号を引っ張り出してきて「背番号4番の選手は誰だっけ?」と調べたほどです。
今回、私が選手たちの名前の前に背番号をつけたのはそのためです。
それと、相変わらずキャプテン翼の世界が現在、何年なのかぼやかされているためスペイン選手の誰がOA枠なのかわかりにくいです。
ライールとかパジョルとかグランディオスとか、現実世界ではもうずいぶんと昔に活躍した選手なんですよね……
あと、グランディオスやチャービってバルサの選手で翼のチームメイトでしたよね?
そのあたりストーリーにからまないのかな……と。
とはいえ、漫画自体は結構面白かったと思います。
ミカエルと翼ばかりに焦点が当たって超人サッカーを繰り広げられても面白くないですし、脇役陣たちに光が当たるのはいい傾向ではないでしょうか。
次号に期待したいですね。
ただ、この試合もドイツ戦同様長くなりそうな気はしました。
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