キャプテン翼ライジングサンFINALS 第38話「だってサッカーは…」あらすじと紹介
扉絵でここまでの得点経過が描かれていました。
スペインはミカエルが5得点、ラファエルが1得点。
日本は新田が1得点、翼が2得点、日向が2得点、岬が1得点です。
もはやサッカーというスコアではないような気もしますが、それをこの漫画に言うのは野暮というものでしょう。
試合は延長前半を終えたところ。
まずはスタンドにいるブラジル勢のコメント。
「リバウールさんの」「言うとおりになった」とナトゥレーザ、サンターナの合体セリフ。
「あれだけ押されていた日本がワンチャンスを活かして同点に追いついた」
「これで俺たちの決勝の相手がどちらかわからなくなった」とは、ラドゥンガ、ロベカロ、カーサ・グランデ(?)らのセリフ。
「だから言っただろ。情けなどかけず、相手を叩き潰せるときは徹底的に叩く。そうでないと、このようなしっぺ返しが待ってる。サッカーとはそういうものだ」と、ラスボスのリバウールが話します。
「リバウールの言う通りだな」とはロベルト。
「どちらが勝って来ようが、決勝で我々はそういうサッカーをする」と、皆に指示をします。
翼にもそんなことを教えてましたね。
フィールド上では、翼とミカエルがまだ近くにいました。
「翼くん、聞いてもいいかな?」とミカエル。
「君は試合中、ボクとの一対一にこだわるんじゃなかったのかい? ボクにはそう感じられたのだけど?」
「確かに一度はそう決めた。君との一対一に勝たなければ、この試合に勝てないだろうと…」
「だけど、サッカーは自由だろ」
「サッカーは手さえ使わなければ何をしてもいいスポーツ」
「いつだって、自分の考えや感情を表現できるスポーツだ」
「だからそのときの状況で俺は考えを変えたんだ」
神に加護された不思議な能力を持つミカエルですが、彼の神通力も翼の長嶋茂雄バリのカンピューターには敵わなかったようです。
「スペインのペナルティエリア前で君と一対一になったとき、抜き去ってゴールを狙おうかと思ったけど、君が簡単に抜ける相手ではなかったし、そのときタケシが来るのが見えた」
「そのとき閃いたんだ。俺が君を抜くより、タケシから日向くんにボールを送ってもらうほうが得点の可能性が高いと」
「翼くん、君はチームメイトのことをそこまで信頼して…」
「当たり前じゃないか、仲間を信じなきゃサッカーはできないよ」
リーガの試合でひとりで11人を抜いた男のセリフとは思えませんが、ミカエルは心を打たれます。
「残り15分、お互い傷ついた身だけど後悔しないプレイをしよう」と言って、翼はベンチに戻ります。
ラファエルがミカエルに声をかけます。
足の具合を尋ねますが、大丈夫と答えます。
それどころか、早速翼に感化され信者となったようで、ラファエルに翼の素晴らしさを伝えます。
しかしながら、ミカエルにも自分を応援してくれる多くの仲間がいるんだと全力で闘うことを誓います。
「あっと、これはどうした?」という実況者の声に皆が驚きの視線を向けます。
GK若島津がひとりで歩けず、次藤の肩を借りてベンチへ向かっていたのでした。
交代枠をすべて使っているだけに心配の声が上がりますが、若島津はといえば、テーピングをやり直せばなんとかなると答えます。
通常、延長戦の場合、ハーフタイムは設けられず、水分補給をするだけの時間ですが、GKの治療に関しては時間を取ることができるとのことです。
このため、スペイン側もミカエルの治療ができることになりました。
なお、スペイン側は交代枠をひとつ残しています。
ミカエル自体は交代を拒否していますが、この枠がどこかで使われる展開があるのでしょうか?
舞台は再びスタンドへ。
ピエールが「この休憩は足が止まっていた日本にとってプラスになるんじゃないか?」とクライフォートに話しかけます。
それに対し「どうだろう、休憩できるのはスペインも同じだしな。ここまで来たら気力の勝負ではないか」とクールなクライフォート。
反論しようとしたピエールの発言を制して、話に入って来たのがエスパダス。
「日本のGKがまともに動けないようならスペイン有利になるぞ」とGKらしい視点。
「それは確かに」と納得しながらも、ピエールは「スペインもミカエルが足を負傷している」と続け、「あの天才プレイヤーもスピードが落ちて来ている」と分析。
「ミカエルが動けなくなったら日本有利だな」と誰かが話しているところにさらに入って来たのがディアス。
「俺は反対に翼が心配だ。頭のケガの影響かふらついているように見えた」とのこと。
「どちらにせよ、攻撃意識の高いチーム同士の対決だ。守りに徹してPK戦なんて考えていないだろうから、先に点を取った方が有利だな」と話がまとまります。
スーパースター同士がからむ分析は良かったですが、彼らは一体何語で話しているのでしょう?
場面は再びブラジルの面々へ。
「こういう展開になると、さすがのリバウールさんも予想は難しいですか?」と尋ねるサンターナ。
「そうだな、だいぶ難しいな」と言いながらも、「この延長後半、先に点を取った方が勝つ」と断言…したのかと思いきや、「俺はそう予想するよ」とやや弱気に訂正。
これは何かのフラグでしょうか?
と、思ったところで今週はおしまいでした。
キャプテン翼ライジングサンFINALS 第38話「だってサッカーは…」個人的感想
幕間の回ですが、ページ数も多めで中身の濃い回だったかなと。
いくつか伏線っぽいフラグがありました。
まず、個人的に予想していたPK戦はなさそうです。
次に先に点を取った方が勝つというフラグがありましたが、これはどうでしょう?
この漫画のパターンとして、日本が絶望に追い込まれたところからの逆転というのがよくあるので、ミカエルがダブルハットトリックを決めて、終わりかと思ったところでもう一回大逆転というのもありそうです。
その場合、スコアが8-7になりますが、ドイツ戦もそうでしたしね。
若島津は決勝に出られない感じですね。
若林が出ることになるのでしょうか?
となると、若島津には最後に何か見せ場もありそうです。
ミカエルのシュートを神がかり的なセーブで止めますかね。
なお、すっかり解説者となった各国のスーパースター同士のからみは良かったと思います。
来週を楽しみに待ちましょう!
コメント