キャプテン翼メモリーズ4「最強明和FC伝説」vol9 ネタバレあり

キャプテン翼ライジングサン
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今月のあらすじ

扉絵は不敵に笑い向かい合う若島津兄弟。
「けじめの時」
「若堂流兄弟空手対決」
と書かれていました。

道場の庭で対峙するふたり。
まずは若島津真のセリフ。
「どうする健、俺たちの勝負」
「大会の時みたいに防具をつけて闘うのか、それとも……」
と、問いかけます。

それに対し、弟の健は澄み切った表情。
「俺たちは正統な若堂流の後継者」
「実戦空手若堂流の勝負に防具はいらないだろ」
ときっぱりとこたえます。

「そうか、じゃあ素手、素足、顔面への正拳突きのみ禁止の若堂流ルールでいいんだな」
と、相変わらず少し不敵な兄の真。

顔面への正拳突きのみ禁止というのは空手界の常識なんですかね?
普通は金的あたりが禁止になりそうなものですが……

なお、決着は「どちらかが潔く負けを認めるか、力尽きて立ち上がれなくなるまで」とのこと。

「いいだろう」
弟の提案に乗った兄の真。

「だったら、闘う場所はここでいいんじゃないか」
「お互い簡単に負けましたとは言いそうにないし」
「ここでやった方がお互いの血で道場を汚さないですむ」
と、またしても不敵な笑み。

「そうだね」
と納得した弟の健。
「でも、ここだと木を使った俺の得意技、三角跳びからの変幻蹴りが……使い放題だぜ、兄さん!!」
と言って、弟の健が先制攻撃を加えたのが闘いの始まりでした。

不意打ちをかわす若島津兄。
「三角跳びからの変幻蹴りの使い手はおまえだけじゃねえ!!」
と反撃開始。
兄の蹴りのほうが少し鋭いようで、弟の頬を少しかすめます。

「もう闘いは始まってることでいいんだな」
と改めて確認する兄。

弟はというと、
「悪いが体格ではふたつ下の俺の方がすでに勝っている」
「身長も手足の長さも俺の方が上!」
「同時に放った蹴りや突きはリーチの長い俺の方が先に届く!」
と、少し嫌味なセリフ。

実際、弟の正拳突きが兄の胸あたりに炸裂します。

しかし、兄も負けてはいません。
「俊敏性や技のスピード……そして、相手の懐に入ってからの手数のほうは俺の方がはるかに上だ!!」
と叫ぶと、弟の間合いに入りこみ「若堂流正拳百連打!!」なる技が炸裂。
まるで「北◯百裂拳」です。

車◯正美漫画のような構図でふっとばされる弟の健。
「どうだ、もう終わりか!?」と訊かれますが、「本当の勝負はここからだ!!」と反撃。

ふたりはいつの間にか若島津父が勝負を見ていることに気づきます。
腕組をし、無言でふたりの闘いを見る父。

「真剣勝負を父さんに見届けてもらうのもいいだろう」
「どちらが後継者にふさわしいか、その答えを今日ここで出す!!」
と、どちらの心の声か不明ですが、納得し合うふたり。
両者ともに飛び上がり、互いの蹴りが交錯します。

場面は明和FCの練習場へ変わります。

フェンスの最上部から的を糸で垂らし、日向とタケシが見ています。
「日向さん、何ですかこれ?」と尋ねるタケシ。
「ジャンピングハイキック勝負……どれだけ高く跳び、蹴りをみまえるかそれを測る的だ」
「今度はこれをあいつの道場に持って言って勝負しようと思ってな」
「かかと落としの瓦割りでは惜しくも負けてしまったからな」
と、意外とあきらめの悪い”猛虎”日向小次郎です。

「えっ、日向さん若島津さんの入団をまだあきらめてなかったんですか!?」
と、相変わらずはっきりと口にするタケシ。
「まあな」と答える日向に対し、「それまでしてチームに引き入れたいなんて、よっぽど若島津さんのことが気に入ったんですね」
と、これまた命知らずな発言。
「こんな高いところの的、本当に届くんですか?」とまで口にします。

「まあ、見ておけ」というと、ダッシュからジャンプした日向。
小学生離れした跳躍力でジャンピングボレーの要領で的を蹴ります。

「どうだ、見たかタケシ!」
「さすが、日向さんすごいです!」
「これなら今度こそあいつに勝てるだろ」
「ですね」
という会話のあと、突然「はたしてそうかな」というセリフが外から聞こえます。

言うまでもなく若島津健の登場です。
日向と同じようにダッシュから跳躍。
ジャンピングボレーの形で的を蹴ると、日向の足跡より上の高さに足跡を記します。

「ちょっとまて、俺の今の蹴りは本気じゃねえんだ。試しに蹴っただけというか……」
と、これまた少し往生際が悪い”猛虎”日向小次郎。

「というか、なんでおまえがここにいるんだよ」
「まさか、俺が負けたらなんでも言うこと聞くって言ったからそれで……」
「だけど、俺は空手なんてやらねえぞ」
と、またまた往生際が悪い”猛虎”日向小次郎。

しかし、若島津の狙いは違いました。
「おまえが帰ったあと、おまえの割った瓦をよく調べてみたら残ったはずの2枚のうち1枚が実は割れていたんだ」と告白。
引き分けなら日向の勝ちでいいと言っていたわけで……

「だから俺は約束どおり今日から1年間、このサッカークラブで世話になる」
日向より潔い若島津健少年でした。

場面は再び若堂流道場の庭へ。
対決後に時間軸が戻ります。

庭に倒れる若島津弟。
「やっぱ兄さんは強いや……」と息を切らしながら口にします。

一方で兄の真は「おまえこそ、二年前の同じ歳だった俺よりはるかに強いよ」と実力を認めます。

その言葉を聞いて「フッ」と笑う若島津弟。
「父さん、友だちとの約束は守らないといけないだろ?」
日向を「友だち」と読んでいます。

「だから、俺は一年間、あいつと一緒にサッカーやるよ」と父に話します。

それを聞いた父は「若いうちはひとつの競技に絞らず、色々な競技をやるというのもいいしな」と心の声。
そのため「分かった」とあっさり快諾。
「本当にいいの?」と驚く若島津弟に対し、「サッカーの練習が終わったあと、空き時間があるときは空手の稽古も続けろ」とひとつだけ条件を付けました。

「今日からおまえは一年間、空手とサッカーの”二刀流”だ」と、後の時代の流行語で父は締めます。

この事情を聞いた日向たちは「やった!」と大喜び。
「空手野郎改め、未来の天才GKが、我が明和FCに入団したぜ!」

これを聞いた吉良監督がニコリと笑って今月はおしまいでした。
次回予告では岬太郎が明和に現れる模様です。

個人的感想

若島津は当初、FWの選手だったけれど、日向という優れたFWがいたからGKになったという話がありませんでしたっけ?
その設定が後のFW若島津誕生につながっていたはずなのですが……
歴史改変になっていませんか?

それと毎回書いていますが、6年生時の尖った日向とこのときの日向はイメージが違いすぎませんか?
家計を助けていた苦学生で、「おまえらみたいな遊びのサッカーとは違うんだ!」と叫んでいたあの日向はどこに行ったのでしょうか?
若島津や岬加入後に大きく彼を変える出来事があるのでしょうか?

今の時代に合わないからキャラを変えたというのなら少し残念です。
漫画自体はそれなりに楽しんではいるのですが……

次回は岬と出会うような感じですので、そこからの展開に期待しましょう。

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