タイトルの難読漢字は「たぎる」と読むようです。
前回、オーバーヘッドキックを放ちながらもボールが真横に飛びました。
シュートミスか……と実況者が話しますが、読者はそんなことないと百も承知。
これはシュートミスに見せかけた「ファウルチップパス」。
ミカエルの技のひとつです。
しかも、ミカエルの技の一枚上を行く、オーバーヘッドによるファウルチップパスです。
パスの先には日向が走り込んでいました。
競り合ったパジョルが戻れるのですから、日向も当然走り込めます。
若林、吉良監督、親族(三笘のおばちゃんも後付でいます)、赤嶺、マッツオ、ゴッツアらが注目する中、日向はこの浮き球を2ページぶち抜きの大ゴマでジャンピングタイガーボレー。
角度のないところからではありますが、ノーマークでのシュートです。
「20年にひとりの天才」と呼ばれたGKカリューサスが反応しますが、スペインゴール左側のサイドネットにこのシュートは見事に突き刺さります。
「こんなドフリーな状態なら、エースの俺なら決めて当然」とキメ顔の日向。
「完璧なナイスパスだ! 翼! 岬!」と日向はパスをくれたふたりをたたえます。
一方でスペインDF陣は呆然の表情。
世界最高レベルの守備力を誇る選手であるグランディオス、ブルーノのふたりが賭けに出たにも関わらず、見事に裏目。
すでにリーガ編で似たようなことがたくさんあったとはいえ、もはや翼たちを止める選手は世界にいないということですかね。
これまた2ページぶち抜きの大ゴマで拳を重ねる翼、岬、日向。
さらにはチームメイトや観客たちなど、日本側は大喜びです。
日本はここで疲れて足がつった新田と葵が交代。
代わりに入るのは反町と佐野です。
そういえば、反町にはディフェンシブFWという設定が作られていましたね。
ここでついに活躍の機会が与えられるのでしょうか。
「2点差になったからに守りに入るなよ。5点目を狙っていくぞ!」と吉良監督がゲキ。
選手たちもそのつもりです。
お通夜状態のスペインイレブン。
ミカエルに謝罪するグランディオスとブルーノ。
しかし、”天使”ミカエルは笑顔です。
とはいえ、笑顔は表向き。
「あのようなプレイを見せられたら、僕だって黙っていませんよ」と”悪魔”の表情。
「悪魔に魂を売り渡しても、必ず追いつき、追い越してみせる」と宣言。
ミカエルは悪魔モードに入るようです。
場面は変わり、ミカエルのおばさんが入院する病院へ。
スペインがリードされ、悔しがるお医者さん。
それに対し、ミカエルのおばさんは「サッカーの勝ち負けなんてどうでも良かったけど、やはり甥っ子の負ける姿よりは勝つ姿を見たいものだね」と呟いた上、不敵な笑み。
日向の得点は後半15分のことらしく、試合時間はまだ30分あるようです。
今回はここまでだったのですが、次回、悪魔モードのミカエルがどのようなプレイをするのか注目されるところです。
今月のキャプテン翼・3話通じての感想
今回は大ゴマも多く、結果的には日本が1点を取る連携プレイだけに3話を費やされた形になりました。
翼、岬、日向の連携プレイなどは見どころたっぷりではありましたが、あまり話は進まなかったな……とも。
今回のキャプテン翼マガジンで高橋陽一先生がキャプテン翼の連載終了とキャプテン翼マガジンの終了を発表されました。
次号のマガジンでキャプテン翼は43年の歴史に幕を閉じる形となります。
次号で何話分掲載されるかはわかりませんが、この形だとスペイン戦が終わるところまで描かれれば御の字というところでしょうか。
ミカエルが悪魔モードになるのでこれからが佳境かなと思うのですが、十分に描かれるでしょうか?
ブラジル戦はどうなるのか……ダイジェスト? ワールドユース編のオランダ戦みたいに見開き1ページで終わり?
高橋先生は「構想は頭の中にあるので、今後はネームなどの形で残したい」とおっしゃられています。
スペイン戦までで一旦終わる形とされ、ブラジル戦は後継者が描く可能性もあるかもしれません。
このあたりは別記事で予想でもしようと思っているのですが、連載終了のお知らせは衝撃的でした。
日向の得点シーンなど、もしかすると今回が最後かもしれないと思いながら読むと感慨深いものがありました。
いくら考えても答えは4月発売の「キャプテン翼マガジン20号」にしかありません。
期待半分、怖さ半分で次号を待ちましょう。
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