第10話「次の1点を奪え!!」あらすじと紹介
前回の最後に放たれた次藤のメガトンパワフル弾丸シュート。
「ヒーローはワシタイ!」と叫んでいた次藤ですが、やはり神(作者)は甘くなく、このシュートには体勢をいつの間にか立て直していたカリューシャスが反応。
しかし、そこに「ケケケ」と不敵に叫ぶ男がひとり。
次藤の相棒、佐野でした(こんな笑い方をするキャラでしたっけ?)。
比良戸中時代から知られるふたりの得意技、次藤のロングシュートを佐野がゴール手前でコースを変えるプレイ。
ゲーム版でいう「次藤と佐野のコンビプレイ」がここで炸裂。
これにはパブリックビューイングで観戦中の比良戸の市民(?)や中学の後輩(?)たちも大喜び。
「やった、郷土の誇り! 比良戸中出身のふたりがついにやったぞ!」と、もう決まったかのように歓声が上がります。
このふたり、郷土の誇りだったのですね。
ワンバウンドしてゴールに吸い込まれようとするボール。
ゴールラインを越えたか……と思われたこのシュートですが、やはり神(作者)はそこまで甘くありません。
これまたいつの間にか体勢を立て直していたミカエルが反応。
ゴールライン上ギリギリのところでブロック。
ボールはタッチラインを割ります。
判定はノーゴール。
悔しがる次藤と佐野でした。
スペイン側は日本のコーナーキックになったとはいえ、一旦流れを切ったミカエルのプレイを称えます。
日本ベンチではタケシや来生、滝、森崎(?)らが「あと一歩なのにな」と悔しがります。
一方、三杉はアップ終了を吉良監督に告げます。
一瞬、三杉の投入かと思われた場面ですが、吉良監督の判断は「一旦待て」。
流れが日本であるため、今は動きたくないとのこと。
そして、この流れで1点を取り、三杉を投入して守り切るというのが吉良監督最後のカードであるということです。
三杉はどうやら得点を奪う役ではなく、ミカエルを防ぐ役になりそうです。
日本のコーナーキック。
蹴るのは翼。
スパイクの裏についた汚れをストッキングにこすりつけて取っています……と、わざわざ説明書きされています。
「ツバサくんは直接狙ってくるかもしれない。ファーサイドはボクが守るから、ニアサイドに集中してくれ」とカリューシャスに指示を出すミカエル。
その姿を見たブルーノとグランディオスが「本物のサッカー選手らしくなってきたじゃないか」と感心しています。
「この戦いの中でミカエルは本物のサッカー選手としての成長を現在進行系で成し遂げているみたいだ」とのこと。
ほとんど攻めやら試合の流れの判断をミカエルに任せて来た人たちの発言と思うと、なんだか微妙ですが、まあ無粋なツッコミはやめておきましょう。
ミカエルはまだまだ発展の余地があるという捉え方もできますし。
失点を防ぎたいスペインはFWのF・トーレスまで戻って全員守備の形です。
カウンターを狙うわけでもなく、とにかく凌ぐというプランです。
ブルーノが味方に活を入れます。
キック体勢に入る翼。
当然、ミカエルが直接シュートに備えていることも見抜いています。
一方で心理戦を楽しむミカエル。
吉良監督はといえば、「こういう試合に限って意外な伏兵が決勝点をもたらす気がしてならない」と予言フラグ。
小学生時代、明和対南葛の試合でタケシが決勝点を取るシーンを思い出していました。
そんな思惑を感じたのか、石崎が「来い翼、雑魚キャラと思われているのか、一番大外にいるこの俺は結構フリーだぜ」と不敵な笑み。
翼のキック。
その狙いは……ニアサイドにいた井沢でした。
井沢得意の打点の高いジャンピングヘッド!
一瞬、ひやりとするミカエル。
しかし、これは20年にひとりの天才GKカリューシャスが反応。
パンチングで再びコーナーキックに逃れます。
神(作者)は井沢にも決めさせませんでした。
悔しがる井沢。
「ミカエルの指示どおりニアに集中しておいてよかったぜ」と手柄を譲るカリューシャス。
これもミカエルの予知能力?
タッチを割ったボールを取りに行ったのは佐野。
そして、コーナーキックを蹴る翼に対して「俺からひとつ提案があります」と何やら耳打ちしてボールを渡します。
提案とは何か?
翼が同意した描写はなかったですが、次回どのように蹴るのでしょうか?
残り時間あと5分。
日本のコーナーキックが続く状態で「待て次号」となりました。
第10話「次の1点を奪え!!」個人的感想
この流れ、面白いですね。
ネーム連載になってからテンポがいいです。
ミカエルと翼の一対一のシーンが宇宙規模で語られたときにはどうなるかと思いましたが、翼がチームプレイに徹するようになってからは脇役の人気キャラたちにどんどん見せ場ができてうれしいかぎり。
皆さん、必殺シュートばかりで点が決まる試合ではなく、こういう試合が見たかったのではないでしょうか?
さて、どうやら伏兵と呼ばれる存在が決勝点を奪い、それを三杉が守り切る展開になりそうです。
誰が点を取るのでしょう?
佐野、反町、早田、次藤、井沢に見せ場がありましたが、残念ながら決まりませんでした。
翼、岬、日向あたりの得点はないと考えると、あとは伏線っぽいセリフがあった石崎でしょうか?
松山が個人的には有力候補で、対抗が若島津と見ているのですが、このふたりを伏兵と言っていいのか……
もちろん、佐野や反町あたりにもう一度チャンスがあるかもしれません。
そもそも、佐野は何を耳打ちしたのでしょう?
もしかして、次藤を土台にして佐野と反町がスカイラブハリケーンツインシュートなんてことも考えてしまいました。
密かに特訓していたなんてオチはどうでしょう?
次回、得点シーンが見られるのでしょうか?
楽しみに待ちましょう!
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