キャプテン翼メモリーズ「俺が若林源三だ!!」後編 感想

キャプテン翼ライジングサン
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前号で好評だったという小学生時代の若林と修哲小メンバーのことを描いたスピンオフ作品です。
ちなみに前編はこんな感じの話でした。

キャプテン翼メモリーズ「おれが若林源三だ!!」前編 感想
はじめに キャプテン翼マガジン創刊号にスピンオフ作品として、若林源三を主人公にした漫画が掲載されていました。 高橋陽一先生自らの筆によるものです。 本編でケガをした若林に血液を提供した直後、見上さんの回想という形で始まります。 若林家の歴史...

小学校での練習終了後、若林家の練習場で特訓を受けることになった来生、滝、井沢、高杉、森崎。
練習のあとは豪華な夕食も用意されています。
若林家のお手伝いさんは「フミさん」という名前であるようです。
帰宅する面々は、この練習を続けていれば、6年生を差し置いてレギュラーになれるかもなと納得。
「若林って、結構いいやつかもしれないな。ごちそうも食わせてくれたしな」と、これまた納得。
結局、誰一人脱落することなく、特訓をこなすのでした。
そして、ついに全日本少年サッカー大会静岡県予選がやってきます。
来生たちは、レギュラーとまでは行きませんでしたが、Aチームに昇格し、ベンチ入りメンバーとなります。
彼らは途中出場がほとんどだったものの、なかなか活躍したようです。

ついにやってきた決勝戦。
相手は、前年に全国制覇をした志水FCです。
この試合、6年生数人を差し置いて、来生らが先発出場することになります。
しかし、6年生たちは納得しません。
彼らは監督に対し、修哲小の理事長を若林の父親が務めていることや、若林家から多額の援助を受けていること、さらには監督までが大金をもらったりしているのではないかと疑います。
ブチ切れたのは、監督ではなく若林でした。
「若林源三をなめるんじゃねえ!」と6年生相手に啖呵を切り、「あんたらは実力で劣るから先発から外されたんだ」と6年生の首根っこをつかみながら叫びます。
「サッカーには貧乏だとか裕福だとか関係ないんだ!」と、ものすごい設備やコーチを用意してもらっておきながらどうなのかなという叫びを上げ、6年生を黙らせます。
来生、滝、井沢、高杉には「実力でレギュラーだということを証明しろ」と発破をかけます。
彼らはいつの間にか、「はい、若林さん!」と「さん」付けで叫んでいました。
一方の志水FCは、大事な決勝戦に5年生を5人も先発して来るとはなめているのかと憮然とした表情。
ちなみに志水はひとりだけ5年生を起用していて、それはあのキーパーの川上でした。
作者はこの選手を忘れていなかった!

試合開始。
まず主導権を握ったのは志水。
少し、硬さの見える修哲相手に中盤を制し、左へ展開。
ゴール前へとクロスを上げて来ます。
そこには志水FCの誇るワントップ長峰くんがいます。
なんと、小学生にして180センチの身長だそうです。
今後、黄金世代の先輩としてどこかで登場するかもしれません。
得意のヘディングに行く、長峰くん。
高杉も届きませんが、若林が好判断で飛び出し、これをキャッチ。
そして、すばやいスローイングから右サイドを走る滝へとボールを渡します。
ですが、そこは志水FCも黙っていません。
鋭いスライディングから滝を止め、ボールはタッチラインを割ります。
修哲のスローイン。
ここで、高杉得意のロングスローが久々に登場。
中央にいた井沢がヘッドでこれをつなぎ、それをFW来生がジャンピングボレー。
川上も反応しますが、届きません。
鮮やかな先制点でした。
5年生5人の連携での1点となります。
そういえば、後に南葛で選抜チームが作られるとき、翼がジャンピングボレーを決めたのを見て、監督が驚いていた記憶がありますが、来生にも出来たのですね。
試合終了間際、長峰くんがペナルティエリア外からミドルシュートを放ちますが、ペナルティエリアの外からなら若林は決めさせません。
がっちりとキャッチして試合終了。
若林は静岡県大会失点0で優勝を決めました。
さらにはこの5年生中心のチームが全国制覇。
若林は全国大会でもゴールを許しませんでした。
日本一になった若林は見上さんに対し、「これであんたは日本一のGKコーチだ」と指摘、そして、「おれが将来、日本をW杯で優勝させたら、世界一のGKコーチだ」と自身満々に語ります。
翌年、志水の川上に足を狙われ、決勝では日向に2点取られるとはこのときは思っていなかったのでしょうね。
なお、来生らに対し、「さん」付けはもういいぞと語りますが、慣れたからいいやという面々でした。

時は流れ、スペインの病院の待合室で、若林の手術結果を待つ見上さん。
輸血の協力と、応急処置が良かったおかげで、手術は無事成功したとのことです。
傷口さえ塞がれば、また再びピッチに立てるというお墨付きをもらいますが、ピッチ復帰はブラジル相手の決勝ですかね。
なお、エピローグとして、小学5年生時の若林の誕生日プレゼントは犬のジョンであると披露されていました。

前篇が若林家の秘密などを解明する内容だったのに比べ、後篇は活躍を描く王道漫画のような形でした。
次回は誰のスピンオフになるのでしょうね。
作者はツイッターでリクエストを受けていましたね。
岬か三杉あたりを予想します。

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