ROAD TO 2002以降のキャプテン翼はこうすれば面白くなったのではないか?

キャプテン翼ライジングサン

ワールドユース編については長々と書いてしまいましたが、「ROAD TO 2002」以降はもう少し簡単にまとめます。

1)実在もどきキャラはいらない
プロになった翼たちの前に各国のトッププレイヤーが現れるわけですが、リバウールはともかく、ファーゴ、トラム、ゼダンなんていった実在もどきキャラは必要ないと思います。
そもそも、翼は中学生時点で日本代表に一度選ばれ、当時ブラジル最強だったチーム、「グレミオ」相手に引き分けているプレイヤー。
日向にしても強烈なシュートはネットを突き破ったり、ボールを破裂させたりと人間離れしており、ミューラーに至っては、プロのシュートをすべて止めたという逸話があり、今更、彼らより劣ると言われても説得力がありません。
しかし、実在もどき選手たちをかませ犬にするわけにはいかなかったのか、翼はともかく、日向あたりは試練を与えられています。
どう見ても、日向たちの方がすごいでしょ?
それなら、最初から実在もどきキャラなど出さないほうがいいし、彼らも大して活躍していないだけに余計、必要性を感じません。

2)異常なまでの翼マンセー(万歳)
大半の読者は無敵の快進撃を続ける翼の存在をあまり面白く思っていないのですが、作者は異常なまでに翼を活躍させ、作中の登場人物たちにも「さすが翼」「翼と対戦したい」などと、妙に翼を持ち上げる始末。
このあたり、読者の意識と乖離しているように思います。
この漫画が昔、人気キャラ投票をしていたとき、岬が1位を取ることが多かったはず。
読者は強すぎる翼を望んでいないのです。
すごい技をライバルが見せても、すぐに翼がパクるというのもどうかなと思います。

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3)謎のナトゥレーザのキャラ変更
ワールドユース編のラスボスとして登場したナトゥレーザ。
不気味な雰囲気を漂わせ、底知れない恐ろしさを感じたものですが、くだらないダジャレを言うようなギャグキャラになってしまいました。
そのギャグがまた面白くない……
また、ナトゥレーザに限らず、ミューラーやシュナイダーにもキャラクター設定のゆらぎを感じます。
シュナイダーはあんな口調で話すような設定ではなかったはず。

4)相変わらず、翼が負けない。
トーナメント戦ならともかく、リーグ戦では翼が出場していても負ける試合があってもいいと思うのですが、ここでも翼が負けません。
それどころか、世界のトップリーグで禁断の11人抜きをしてしまうなど、もうこれ以上があるのかという内容……
ナトゥレーザだけが少し翼を苦しめますが、ふたりだけでサッカーをしているのかというような試合ばかりで、面白くもなんともありません。
2002のスタートでバルサのレギュラーになれないという挫折を味わいましたが、2軍戦で無双をする状態で、あんなので試練と言われても説得力がありません。

5)大ゴマ連発の手抜き絵
以前に比べて、キャラクターや背景の描き込みに手抜きを感じます。
それと、たいした迫力もないシュートシーンを見開き2ページも使って描かれるなど、1回の連載が3分もあれば読めてしまうくらいの手抜き。
キャラクターの等身はめちゃくちゃだし、どこまでが作者の手によるもので、アシスタントがどの程度手を加えているのかわかりませんが、作者も忙しいなら、もっとアシスタントにまかせてはどうでしょう?

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6)不要な怪我
若林がほぼ無敵のような設定になってしまい、結果、怪我をさせて離脱させるような方法しかなくなってしまいました。
同じことをヘルナンデスあたりにもしてくれたら救いがあったのですが。
日本代表が人気キャラばかりになったのは素晴らしいことなのですが、スタメンが三杉、松山、岬らすごい選手ばかりになってしまった結果、彼らが簡単にかわされるのは読者も作者も納得がいかないため、試合中の彼らの出番が減り、怪我をさせたりして離脱させるなどの手段しかなくなってしまいました。
三杉に至っては幽体離脱までする存在になってしまいました。
石崎がいつまでも代表にいるのは、彼がいないとやられ役がいないからというのもあるのではないでしょうか。

7)相変わらず出番がない、かつての人気キャラ
シュナイダー、ミューラー、ディアスあたりは最新の連載で少し見直されていますが、他の選手たちは相変わらず復権の気配がありません。
特にヘルナンデスは今のオリンピック編では、欧州予選でシュナイダーに3点を取られて敗退しているようです。
ピエールやナポレオンは登場するのでしょうか?
ブンデスリーグの試合で、シェスターがビクトリーノとマーガスを率いて、若林に挑戦した試合は興奮したものですが……
例えば、バルサのメンバーにナポレオンあたりがいたら、面白いと思いませんか?

8)人気も魅力もない新キャラ
井川兄弟とか曽我とか、ギロッポンコンビとか特に魅力を感じません。
フットサルコンビなんてどこにいったのでしょう?
作者は井川がお気に入りのようですが、いろいろと背景が書かれている割にまるで魅力がないですね。
それより、一コマにイングランドのロブソンや志水の川上が登場するほうがファンは狂喜するという有様です。

9)かつての設定が忘れられていないか?
岬の必殺技SSSとか、松山の鉄砲水タックルとか、シュナイダーは守備もうまい設定とか、作者がかつての設定を忘れているように思います。
これは編集者かアシスタントが作者に教えるべきだと思います。
今の連載は若干、作者が昔の設定を思い出している節がありますが……

10)結局、翼も作者も偉くなりすぎてしまった……
世界的な漫画になったキャプテン翼。
それだけに翼は簡単に負けるわけにはいかなくなったし(元々翼は負けない漫画ですが、それでも苦戦しないといけないはず)、その代わりにかつてのライバルたちが負けることで翼の強さを引き立てる役になってしまいました。
また、作者も今や世界的な人物になってしまい、このまま行けば、どこかの国から勲章さえ、もらってしまいそうな勢いです。
イベントなどに呼ばれることも多いようですし、漫画に集中している暇がないんじゃないですかね?
今、「最強ジャンプ」という雑誌で「キャプテン翼KIDS DREAM」というリメイク作品が別人の作画で連載されているようですし、「聖闘士星矢ロストキャンバス編」みたいに原作ファンの漫画家に作画の方を譲って、作者は編集者とともに原案だけの存在になるときが来たのではないでしょうか?
漫画は元々分業で描かれるものですし、決して恥ではないと思うのですがね。
こち亀なんて、最後の方は作者が描いてない回が多かったでしょう?
今の連載も長くなっていますが、大体、今の舞台設定がいつなのかわからなくなっています。
当初は2002年の日韓ワールドカップをにらんでの連載再開だったはずですが。
このままだとバルサ対B・ミュンヘンのチャンピオンリーグでの対戦や、日本がワールドカップで優勝するシーンなんて、いつ描かれるのか見当もつきません。

いろいろ批判的なことを書いてしまいましたが、これもキャプテン翼愛だと思って許してください。
この漫画、せっかくの魅力的なキャラクターや設定があるのに、まったく生かされていなくてもったいなくて仕方がないのです。
いつか、読者の願いが作者の元に届きますように……

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