第8話「合宿所の誓い」あらすじ
前回、反町が放ったシュートをスペインGKカリューシャスが左手一本で弾きました。
そこに飛び込んだのが佐野……というところから始まりです。
脇役コンビで1点かという流れでしたが、作者はそこまで甘くはありません。
佐野の詰めより早く、スペイン左SBのデル・オレノがこれをクリア。
スペインのデル・オレノ選手はモブキャラかと思いきや、なかなか活躍していますね。
翼と岬の連携からの攻めでしたが得点なりません。
得点阻止の方法はともかく、点が取れないのは愛読者のみなさんが予想された通りかと思われます。
クリアボールを拾ったのは石崎。
終盤に来てスタミナが心配された日本イレブンですが、前半、新田と葵が献身的に走り回ったことと、翼とミカエルが一対一を長いこと続けたことが結果オーライとなって、まだまだ動けていると分析されています。
石崎は中央の岬へパス。
それをマークに行くラファエル(たぶん)ですが、岬は股を通す形でスルー。
ボールは翼へ。
距離はあるものの、翼はドライブシュートの体勢に入ります。
しかし、すかさずシュートコースにはミカエルが飛び込みます。
ミカエルに気づいた翼はシュートを止めて反転。
左のオープンサイドにパスを出します。
右サイドが石崎なら左サイドは早田。
使い勝手が良くて作者お気に入りのキャラであろう早田がまたしてもオーバーラップしています。
勝負を避けた翼に対しミカエルが「ボクとの一対一を拒絶するのかい?」と問いかけ。
「うん」と即答する翼。
「一対一より勝負にこだわる」とのことです。
昔の日向や若林なら「腰抜けめ!」「逃げるのか!」などと言いそうなところですが、ここでは特に非難されてはいません。
一方、左サイドを駆け上がる早田。
「センタリングを上げさせるな!」とパジョルが指示を受けて近づいていきます。
ここで回想シーン。
誰の回想かと思いきや、珍しく早田の回想です。
試合前の合宿所。
早田は皆の前で語っていました。
「この大会を闘っている間に気づいたことがある。それは先に海外を経験している翼や若林、日向らは俺たちの一歩先を行っている気がする。だから俺たちも海外へ挑戦していかなければと思っている」
要約するとそんな感じで、何をいまさらというセリフなのですが、早田を初めとして、松山、三杉、次藤、佐野、浦部や新田、さらに井沢らしき人物も同調。
石崎も「だったら俺もだ」と発言しますが、「いや、石崎には無理だろ」と誰か(顔が描かれていませんでしたが、セリフからして若林か?)が発言してズッコケます。
よい子である岬が「いや、”石崎君だって”やればきっとできるよ」と天然な発言。
「さすがおまえはわかっているな」と抱きつく石崎。
「ボクもこの大会が終わり次第、来シーズンは海外にもう一度出ようと思っていたんだ」と、今度は爆弾発言。
パリSGへ移籍する布石でしょうか?
皆も同じようなことを考えていたことがわかった早田。
そんなわけで彼もひそかに特訓をしていたのでした。
カミソリセンタリングが十八番の早田ですが、ここはセンタリングと見せかけて中に切り返し、パジョルをかわします。
「あれを出す気か!?」と叫ぶ立花兄弟。
立花兄弟は翼以外の練習にも付き合っていたのでしょうか?
早田は「くらえー!」とシュートへ。
この大会中に編み出した「カミソリドライブシュート」とのことです。
それってフライングドライブシュートと同じじゃないのか?
と思いましたが、同じことを次のコマで立花兄弟がツッコんでくれてました。
早田の理屈では「軌道は一緒でも俺が撃てばカミソリドライブシュートなんだよ」とのことです。
確かに同じ直線的シュートでも、シュナイダーが撃てばファイヤーショットですし、日向が撃てばタイガーショットです。
カミソリドライブシュートがスペインゴールに向かっていくところで今回はおしまいでした。
果たしてゴールなるでしょうか?
個人的予想では、枠を外れるかポストに当たってこぼれダマ、あるいはカリューシャスかブルーノが防ぐかなというところです。
第8話「合宿所の誓い」個人的感想
翼が一対一を止めたことによって脇役に出番ができました。
反町、佐野と続いて早田にまで見せ場があるなんてありがたいかぎり。
次は誰でしょうね?
以前、二次創作で松山がドライブシュートを覚えたら縦の二枚刃になってフリーキックのバリエーションが増えるんじゃないかという話を書いたことがあるのですが、そのような展開があるとうれしいかぎりです。
今回、選手たちが海外行きを明言したことによって、今後の話の展開が広がりが期待できそうです。
高橋先生はチャンピオンズリーグなどはゲームに任せると言って漫画としては断念されましたけれど、もしかするとネーム連載ならできると考えなおしてくださったのでしょうか?
パリSGに移籍した岬がオチャドと組んで、ボルドー(記憶あいまい)のピエールと対決するなんてシーンがあると期待してもいいのでしょうか?
期待しすぎると裏切られるのがこの漫画の常ですが、夢を見るのは自由です。
次回を楽しみに待ちましょう。
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